四郎はそちらにいませんか 7話目
- カテゴリ: 小説/詩
- 2011/10/22 18:59:34
天国の辺りをぐるっと見ても姿が見えないという事は、どうやら、四郎のテストは終えたようだ。
「めでたく俺はテルテル坊主から750代目天候の神になったが気分次第で天候を変える力は衰える事はなかった。それから神様就任祝いに携帯電話を買ってもらった。」
四郎の勝手すぎる台詞を無視して神様になった後の話を書い...
天国の辺りをぐるっと見ても姿が見えないという事は、どうやら、四郎のテストは終えたようだ。
「めでたく俺はテルテル坊主から750代目天候の神になったが気分次第で天候を変える力は衰える事はなかった。それから神様就任祝いに携帯電話を買ってもらった。」
四郎の勝手すぎる台詞を無視して神様になった後の話を書い...
四郎が猛烈に勉学に励んで早3週間。
ついに、天候の神になるための試験日となった。
四郎は、空からお迎えに来る天使の迎えをそわそわしながら待っていた。
「あぁ~、やるならさっさと終わらせろよ。胃に穴が開きそうだ。あぁ~試験ってこんなにイライラさせるものなのか」
「四郎・・・気持ちは分かるけど焦らないで...
ギリシャ神話に出てくる全知全能の神として有名なゼウス様に750代目の天候の神になるための試験に受験できる資格を持った四郎は、合格する為に勉学に励んでいた。
「たく、問い1のてるてる坊主の歌詞を1~3番まで空欄の所を回答せよとか、神になるのと関係ねぇだろ~」
「まぁまぁ、関係ないと思う知識もいつか役...
風助の弟が雨乞いと台風をおまじないを間違えてしまったのを四郎が助けてから何ヶ月も経つと四郎は不良扱いから天気を操って他のテルテル坊主を助ける英雄扱いの日々を過ごしていた。
そんなある日、れおが仕事から帰ってくると、
四郎が小さな草の冠をかぶって赤いフェルトの布で作られた服を着ていた。
「四郎、ただい...
れおが職場での仕事を終えて帰ってくると、いつも窓辺でおかえりというはずの四郎がいなくなっていたが、ビールとか酒類を飲むのに使う紙コップの側に置き手紙が置いてあったので読んでみた。
「悪い、帰ってきた時にはこの部屋にいないだろうな。
前にここに来た風助の弟が雨乞いしたつもりが間違えて台風を呼んでしまっ...