Nicotto Town



3月自作小説倶楽部 ~タンポポの物件探し~

今日の昼間に、僕達は母さんの元から旅立った。
風に吹かれるまま、高く浮遊していると
旅立つ前は大きく見えた人間や犬猫達が小さく見えて
見たこともない物が音を立てながらたくさん見える。
なので、僕達は最初はしゃぎながら楽しくしていたけど
後々、僕達は子孫を残すために旅立った事を思い出して物件探しを始め...

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2月自作小説倶楽部 ~野良猫生活を体験~

いつも通りの時間に起きると、青空が見えた。
昨日は、ちゃんと帰宅したから自宅の寝室で寝ているはずだが…
「起きたか、勝春。」
妻の由香が勝春と呼び捨てるはずがないので
不思議に思った僕は眠たい目をこすろうと手を伸ばすと…
なんと、自分の手が黒猫の手になってしまっていた。
...

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1月自作小説倶楽部 ~龍の仕事~

 辰は自分の年が来ない限りは暇をもてあます日々を過ごしていました。
大昔のように自分を崇めてくれる人を守護龍として危険から守ったり
正義に燃える者に悪者を懲らしめる力を授けてあげたりして忙しい日々を過ごさなくても良くなってしまったからです。
まぁ、ヨーロッパに棲んでいる親戚のドラゴンは主に...

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12月自作小説 ~鋭利な刀でも切れない物~

今日も雨が降っているが、のどかな一日だな。
江戸から明治と年号が変わり、明治八年の春、
つまり一八七六年の春に廃刀令が発布されたので、主である城谷藤助殿と共に行動できなくなってしまった。
午の刻に藤助殿はお戻りになったようだ。
藤助殿は、礼儀作法を忘れてしまうほど大慌てで拙者の元へ来られた。
「風魔...

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12月自作小説倶楽部 ~クリスマスの労働者~

        Merry Christmas, 

儂は、サンタクロース271号じゃ。
隣にいるトナカイのブランと共にケーキの上に乗っている。
何故、ケーキの上にサンタクロースやトナカイの人形になりきっているかというと、
子供達が何人いてよい子で居たか、
また欲しい物やクリスマスツリーの位置が分か...

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