Nicotto Town



どんど焼き

紅白が終わり、蕎麦を食べながら、行く年くる年を見ていたら、炬燵の上に置いていたスマホが鳴った。慶子ちゃんの着信音だった。慌てて、スマホを持つと階段を昇って、自分の部屋に戻った。日付が変わるまで、あと3分。きっと、明けましておめでとうの挨拶だろう。
「ごめん、ごめん、待たしちゃって。」「ううん、急に、...

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展覧会の絵

息を吸うと身体が緊張する。息を吐くと身体が弛緩する。炭次郎は、かじかんだ手の平をこすり、大きく息を吸ったあと、鍵盤を叩き始めた。最初の二小節は右手だけで主旋律を弾く。https://www.youtube.com/watch?v=Le6JmAVWSXU
一小節目は4分の5拍子、二小節目は4分の6拍子...

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宝くじがあたりますように

上司に人事の評価をされていたが、部下にも評価される時代になってしまった。どの部下の評価かは分からないが、「上司は技術や能力を高めてくれている。」との評価が低かった。残念ながら、上司はうどんを打つくらいしか技術がない。部下は、自分で育つことを心掛けて欲しい。
評価をされてばかりでは面白くないので、他の...

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絶品佃煮

正月は遠く過ぎ去ったが、お弁当のサンドイッチは、正月気分が続いている。先週の具材は、残り物のかまぼこや白天(さつま揚げがあっさりした感じ)だった。かまぼこも白天も、年越しうどんのお供に、母から送られてきたものだ。できれば、海老も送って欲しかった。
母の期待に応え、うどんを出汁から作ることにした。こん...

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うどんとなめこ

 いったいこのままいつまで 一人でいるつもりなのだろう だんだん自分を恨んだり 誰かを羨んだり・・・
バックヤードの警備室から、あいみょんの「裸の心」が流れてくる。普段はテレビを見ない警備員も、お茶を飲みながら紅白を見ている。
一人ぼっちの大晦日がこんなに寂しいものだとは思わなかった。いや、世界で自...

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