Nicotto Town



雨の中に

霧雨に煙る坂道を傘も差さず歩く私たち
狭い闇に包まれすれ違う人にも気付かない
二人の呼吸は重なり合うことは無くそれでも無言で歩いていく
想いの一つ一つが剥がれ落ちていく
音もなく
そう全てが消えてしまったのだ
私たちは消えてしまったのだ街灯の光が鈍く路上に滲む
濡れた路上に私たちの影はもう映らない
...


白い道を・・・

あなたの冷えきった手を立ち止まりそっと包み温める
白い街並みに昇る朝日がそっと差し込むように
白い息が震えながら交差する
遠く山並みが煙っている今夜も雪が降ってくるのだろう
雪を踏む音が聴こえる静かに一歩一歩
新しい世界へ迷うことなく
温め合いながら進む私たちは
確かに一歩一歩と









...


パート1&パート2

粘度の強い愛の赤いマグマがゆっくりとあなたの清んだ青い心に流れ込む
瞬間にそれは弾き飛ばされる激しい音を立てて
満ち溢れる水蒸気に白く煙る景色四方に吹き荒れる旋風
何がいけないのか何が不足なのか
冷え切った黒い塊があなたの外にくすぶっている


白い雪が降り続く
目をつぶると雪音が聴こえる
曇った窓...


白い復活

息が白く抜けていく二人の
雪は降り続く
空を見上げると無数の微小な蝶が白く舞い降りて来る
空白の時が流れるあなたの手が冷たい
雪はさらに静かに舞い降りる風が冷たい
春が来ないかな僕らに
型にはまった凍った恋が溶けるように二人の今日の足跡が消えるように
あなたは僕の手を握り返す
そして何処までも冷たい...


旋律

旋律が流れていくその中に止まっている私がいる
ピアノは強く弱くそして早く遅く意思を伝えてくる
イスに座ったままの私は揺れ動く彼女の背中を見ている
その上の壁に吊られた抽象画が何らかの感情を訴えてくる
それは沈む夕日なのかそれは昇る朝日なのか
瞬間が止まっているそれは今にも動き出しそうだ
ああ絵の表面...





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.