春がすみ
- カテゴリ:日記
- 2010/03/21 22:44:28
陽炎のように太陽が霞んでいた。
朝に吹いた数時間前の風速30mを超える強風が嘘のように穏やかになったと思ったら、視界が利かないようだ。
高速道路の上にある橋から遠くを見たが、春がすみとしては経験がないくらいにボンヤリとした白っぱしい光景だった。
この霞んだ太陽をなんと言っただろうか?
三十年以上も前に読んだ小説に書いてあったと思うのだが、このところ忘却の度合いがひどくて思い出せない。
蜃気楼や日食のように様々な淡い色合いの太陽が見られるというのだ。
色変わりを見ることができるかもしれないと、しばらくぼーっと見続けたが、白いままのようだ。
太平洋側では本州の中央を走る背骨のような山脈で、黄砂も弱まるのだろう。
日本海側では、あるいは幽玄極まりない天体ショーが見受けられたかと、テレビを見続けたが、そのような報道はなかったようだ。
黄砂で霞んで見える太陽をなんと言った?
老眼はそうだけど、ほかが思い出せない。