May Dayは文字通り５月祭を指した言葉だろうと思う。
労使双方が自己主張を行うようになったのは、なんだったか？
東日本大震災のあと、二度目の５月１日を迎えたのだが、それ以前のようなシュピレヒコールなどを行ってのデモ行進などは見かけなくなった。
煩いのが苦手なので結構なことだと思うのだ。

だが、このようなセレモニーがなくなるというのは、本当ならよい兆しとはならない。
双方の権利を確認することは非常に重要なことであるはずだからである。

以前にも書いたことがあるが、私はいわゆる他人の飯を食った経験は、人生で３ヶ月程度しかない。
サラリーマンの生活はよくわからないのだ。
従って企業の労使関係の顧問などをしていたことがあるけれど、中途半端だったことは否めない。
現場主義で、知識を詰め込んだ頭で現場に入って改善点を探して提案したわけだったが、実に様々な問題が吹き出してくる。
理論武装と人情を経営者に訴えかけても、これまたケースバイケースでまともに取り上げようと言う経営者が少ないのには驚くしかない。

May Dayは初夏の代名詞でもあるそうで、日本人には今ひとつぴんとこない。
ヨーロッパと日本では四季のイメージが違うのだろう。
風薫る５月。
様々な草木の花が咲き、いずこからか風がその香りを運んでくる。

今となっては陳腐でしかないパリの５月革命にも思いをはせながら、満開となった山吹の鮮やかな黄色を喜んで眺めてこよう。