大遣唐使展
- カテゴリ:日記
- 2010/04/14 13:32:11
日曜日に奈良まで出かけて博物館で「大遣唐使展」を見てきた。目玉はボストン美術館から里帰りしている「吉備大臣入唐絵巻」
前日にNHKの「大仏開眼」を見て、いかにも善人に描かれた吉備真備をイメージしていたので、感想は「え?」
当然後世のフィクションではあるのだが、この吉備真備、実にせこい。
その才を不興に感じた玄宗皇帝が、無理難題をふっかけてくるのを,鮮やかに切り抜けるというのがテーマらしいのだが、その切り抜け方がせこいのである。
書物「文選」にかんする知識のテストは、鬼となった阿倍仲麻呂に助けられての盗み聞きでごまかした上に、唐の学者がテストのためにもって来た「文選」を上手いことを言ってとりあげてしまう。
囲碁の勝負は、対戦相手の石をこっそり飲み込む。疑われて下剤を飲まされるのだが,肝心のブツは我慢して出さない。
だいたいこの場面で、3人の唐の役人?が、服の袖で顔を押さえながら、ナニを検分するところを、絵巻物に書くか?
全巻を展示はしていないから断定はできないが、なんとなく吉備真備を「ほめ殺し」しているように感じた。
しかし、ダンナの感想は違う。「知らないことも知っている風に見せかけ」「目的のためには手段を問わず」「役に立つ人はとことん利用する」役人の鑑だ・・・そうだ。
そのほかでは、5,6年前に発見された、遣唐留学生「井 真成」の墓碑。東京で公開されたときに見られなかったので、良かった。有名ではないけれど、この近くの藤井寺市の出身ではないかと言われている。
ゆっくり見て回ると2時間以上かかってしまったが、なかなか見応えのある展示だったと思う。
奈良はこの24日から遷都1300年祭が始まるので、きっと賑わうに違いない。
ジャッカル北上さん
東京は見る物、見るところがおおくてうらやましいですよ。観客も多いですが・・・(行列ばかり)
得した気分に成っちゃいます^^
吉備真備と言う人に関しては全く知識がなかったのでwikiで調べてみたのですが・・・・
う・・う~ん 古い事とはいえ実際に行った事と、伝説がかなり入り乱れてる方ですねぇ~
仲麻呂って,こんなに悪人だったかな?,と思いました・・・。