代用品
- カテゴリ:日記
- 2010/08/15 06:40:30
私が子供の頃、冷え込む冬の夜には「ゆたんぽ」が出てきた。冷たい布団に潜り込んで足を伸ばすと、ふっと柔らかな空気に触れる感触をまだ覚えている。
その湯たんぽは陶器でできていて、やはりぎざぎざがあって、木製の栓をはめ込む口がついていた。
後で、ブリキ製の湯たんぽを見て、「陶器で作るのは難しくて、お手軽に金属で作るようにしたのかな」と思っていた。
最近、「戦時の金属不足の時代に作られた代用品」の展覧会のポスターを見た。その陶器の湯たんぽが載っていた。
他には、ガスコンロ(一口)今でも鋳物で見かけるのを、同じように陶器で作ったのが目についたが、陶器でそんなもの作るなんて、すごい技術だと思う。
「代用品だったんだ~。しらなかった~」としみじみそのポスターを眺めてしまったが、その戦争の遺物、まだ実家にはあるはず。
使った感じではブリキより陶器が、すぐには熱くならなくて良かったと思うのだけれど・・・