読書ノート/千里眼とニュアージュ
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/10/27 16:05:00
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読書ノート
「千里眼とニュアージュ」上下巻 松岡圭祐
クラッシックシリーズって過去読んだシリーズの
どこまでの事をさしてるんだろう?
と、悩みつつ、とりあえずこれは確実に読んでいない。と
思ったニュアージュを借りてみました。
ニュアージュ?って何だろう?
と思って読み始めたのですが…
いやはや。面白かったです。
スーパー臨床心理士岬美由紀の哀しい過去。
美由紀の両親が、
対向車線から飛び出してきた車を避けようとして
道路脇の家に飛び込んだ為に起きた火災によって、
美由紀と同時に両親を失った女性一ノ瀬恵梨香。
その恵梨香の苦しみと再生の物語と、
千里眼シリーズならでは恐ろしい陰謀。
今回もハラハラどぎまぎおろおろワクワクの
おっそろしい程の充実の物語でした。
面白かったです。本当に!!!!
読後感は★★★★★
文句なしの星五つ。
心底面白かったです。
そして、読後感。
色々考えさせられました。
生きていれば理不尽な事も辛い事も
どう対処したらいいのかも解らない事もたくさんあって、
投げ出して逃げ出したくなる事も多々あるんだけど…
逃げる事と投げだす事は違うんじゃないかな。って。
逃げ出すのは一時退却。
パワーを貯めてもう一度出直す為のモノで、
投げ出すのはパワーを貯める事もしない。
似ているけど違うんじゃないかな。って
個人的な受け取り方ですけど。
今自分はどっちなんだろう。
パワーをちゃんと貯めてるかな。って。
でもって、投げ出したモノは拾えば良い。
何度でも拾える。って。
拾ってそれからパワーを貯めなおして再出発する。
松岡さんの物語はいつも再生を促してくれてる気がします。
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