Nicotto Town


雪うさぎが呟く


最初に飼ったハム

家で、犬を飼ったことはあるが、自分で全責任を持って飼ったのは、学生さんの一人暮らしの時に、ゴールデンハムスターを飼ったのがはじめて。

妹の友人が、私にとプレゼントしてくれた。たぶん可愛いので衝動買いしてしまったのだと思う。軟らかい毛並みで丸くしたからだ、大きな黒目のちびっこいやつは乗せられた掌の上で、すました顔でウンをした。

小さなプラ水槽しかなかったので、夜起きてくると部屋に放して遊ばせたが、とんでもない狭いところへむりやり入って出られなくなったり、部屋の隅を利用してカーテンレールまで上ったり、目が離せなかった。

帰省したり旅行の時には小さめな箱をさがして連れていった。ジャンガリアンよりもおっとりした気質が一人暮らしの相棒にはぴったりで、夜中にがさごそ音がするのにも「一人ではないな」とおもわれて慰められた。

彼が死んだときには、私はもう職に就いていたが、やはり寂しくてちょっとふさぎ込んでいたらしい。お昼休み、同僚のお姉様が「何かあったの?」と聞いたので「今朝ね、飼っていたハムスターが死んだんです。戒名つけて、小さい仏壇作ってやろうかなと思います」

「戒名?」「そう、致微院我利我利居士って」と言ったら、お茶を吹かれた。かまぼこ板で作って白ペンキを塗った仏壇もどきは、まだ実家のどこかにあるはずだ。

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2010/11/02 00:27
ちびいんがりがりこじ ご冥福を



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