読書ノート/赤い数珠
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/12/18 18:47:42
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読書ノート
赤い数珠 モーリス・ルブラン
とある田舎貴族の館に起こる、
奇妙な窃盗未遂事件と、
殺人事件。
それに立ち向かうアルセーヌ・ルパンのよき理解者、
ルースラン予審判事の活躍の物語。
というと…嘘ではないが本当でも無いwww
なんというか、物凄い物語でした。
愛の国フランスらしい物語。
呆れた愛の物語でした。
人の女房に岡惚れした挙句に、
誘惑に対して不快を示す夫人に、
君は僕を愛している。と洗脳せんばかりの決め付けを繰り返し、
挙句に
お互いの連れ合いが邪魔だ。と
夫人の夫を破産させるべく画策する田舎貴族。
彼は…とここから先は読んでのお楽しみ。
なんというか。。。
呆れた話でした。
フランスじゃあどうか解りませんが、
日本では…現代の日本では、
この田舎貴族はストーカーとして
さっさと警察に突き出されてる事でしょう。
最後にまだ夫人は、実はこの腐れ貴族を愛していたのだ。と
言い募る人々に
「こいつら頭おかしいんじゃねぇの?」
頭痛を感じましたが…。。。
まあ、憎しみと愛は表裏一体。
過ぎればどちらにも当てはまるところもあるので、
全くのお門違いとはいえませんが…
いやはや。
アルセーヌ・ルパンって子供の頃好きだったなぁ。と
図書館で見かけて借りてみたのですが、
意外や意外、凄い話でした。
読後感★☆☆☆☆
星一つ
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