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冬の雷


雷と言えば天神様である。
誰でも知っている、菅原道真公が時の権力に疎んじられて、九州に流され悲嘆のうちに最期を遂げた後に京には雷が多かったので、たたりだとおそれて祭ったのだと言うのだ。

金沢などでは初冬の雷は「雪起こし」と言うのだそうで、厳しい雪と同時に冬の魚が捕れる前触れだとか。
そうそう、書いたあとで気がついたが「ぶり起こし」という言葉もあった。
雷と強い風に乗った雪の降る頃に、ブリが捕れるのだとも聞く。
寒ブリはおいしいので、季節の厳しさにも待ち遠しいものもあるのだろう。

太平洋側では夏の風物詩である雷も、地方によって違うものだと感心したことがあった。
群馬から埼玉栃木あたりの雷は、初夏に目の前も見えないほどの豪雨と一緒にやってくる。
それぞれの局地的な気象特性があるようで、仙台であれば冬の雷はまずない。
ところが、今年は様相がまったく違っていて、昨日も今日も雷雨である。
天神進行は仙台地方にも割に広く行き渡っていて、稲荷信仰と双璧だろう。
冬に天神様にお参りすると言うことは無かったから、この季節の雷が少なかったという証左とも言えるのだろうか。

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