キリハラキリコ
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/02/03 19:42:17
冬眠中(この前の週末とも言う)に、
さなぎとなって繭の中(布団の中とも言う)で、
ひーひっひっひっひという奇怪な笑い声を押し殺しながら、
紺野キリフキの「キリハラキリコ」を読んだ。
「ツクツク図書館」や「はじめまして本棚荘」も不思議ちゃんな世界だったけど、
この本も不思議ちゃんワールドを突き抜けていた。
キリハラキリコという女子高生の1年間の日記という形で描かれている。
裏保健室だの、
偽の2年7組(教室)だの、
そばが出てくるシャワーだの。
そういったものを淡々と当たり前に受け止めて、毎日を過ごしている。
不可思議で不条理な不思議ちゃんワールドが好きな人にはたまらないと思う。
森見登美彦や万城目学を突き抜け、生活感を取り払って、簡潔にした感じかな~。
真面目な人が読んだら、途中で投げ出すか、怒り出すだろうなあ。
ちょっとマニアックな感じだから、大きな図書館だとあるかも。
一応文庫本にもなっています。
小学館文庫小説賞の佳作入選作だったんだって。
私もまじめな人ですよ~
としょかんでさがす。
でも僕はまじめな人。