Nicotto Town



七河迦南

タイガーマスク運動に刺激されたわけではないが、

七河迦南(ななかわかなん)の

「七つの海を照らす星」、続編「アルバトロスは羽ばたかない」を読んだ。

児童養護施設・七海学園を舞台にしたミステリー。


「七つの海を照らす星」では、学園の七不思議を解いていくというもの。

日常のミステリーとしてもおもしろいけれど、

虐待など、現代の問題がさりげなく描かれ、

それに対応する人々の大変さも伝わってくる。

謎解きを通して、人間の温かさ、優しさも描かれているハートフルミステリー。


続編「アルバトロスは羽ばたかない」は、転落事故から始まる。

そこに至るまでの4つの事件を通して、転落事故の真相がわかるというミステリー。

読んでいて切なくなってしまった。(ネタバレになるので、これ以上は書けない)


この2冊を読み終えたあと、思い出した言葉がある。

「愛は技術である」

エーリッヒ・フロムの「愛するということ」に出てくる。


心理学によると、人は生まれつき「愛」という感情を持っているのではなく、

育っていく中で学んでいくそうだ。

愛されて、愛を受け止めて、愛や愛し方を学び、自分も周りを愛するようになる。


虐待、ネグレクトを受けて育ったこどもは

愛するということはもちろん、人の愛情を受け止めることも難しいという。

それどころか、周りの関心を引きつけるために、

自分の知っているやり方(ひどいことをいったり、暴れたり)を行い、

相手からたたかれる、怒られるという事態、感情を引き出すそうだ。

そういう子どもたちに、普通の「愛情」を受ける機会が増えるように、

タイガーマスク運動が発展して、ボランティアとか増えてくれるといいなと思う。

関わってくれる人が増えれば、子どもたちが愛を受ける機会も増えるだろうし、

「七つの海を照らす星」の冒頭で、主人公春菜が言っていたような、

疲れ果てて、早期に退職する人も減るのではないだろうか。

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2011/02/08 20:36
>みるくさん
 「at Home」はちょっと切なくて、ハートフルな短編集でした。
 私は、噂の「ふがいない僕は空を見た」を借りてみようと思っています。
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2011/02/08 20:02
will 読みました^^
私もこっちのが良かったです
次はat home 探してみます☆
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2011/02/07 20:01
>みるくさん
 「moment」もよかったけど、「will」のほうが好みでした。
 秋に出た「at Home」もよかったですよ。
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2011/02/07 19:31
七河迦南・・見てみたいです
昨日 本多孝好のmoment 借りてみました
読みやすくて割と好きかも^^b
続編のwillも借りてるので今日読んでみます
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2011/02/05 18:58
>るんさん
 「七つの海を照らす星」は読後がさわやかだったのですが、
 「アルバトロスは羽ばたかない」は、切なくなってしまいました。
 ブログの後半はほとんど、続編を読んで思ったことです。
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2011/02/04 23:33
「七つの海・・・」はずいぶん前に読んだので
すっかり内容を忘れていますが
とりあえず「アルバトロス・・・」を読みます♪



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