Nicotto Town


雪うさぎが呟く


けとうの花

子供の頃、「あったとさ物語」という本を買ってもらった。昔々・・・あったとさ、と昔話の本。分厚くて、所々,黒一色の線描きの挿絵が入っていた。

その中の一話が「けとうの花」けとうがなんだかわからなかったが今でもたぶん「鶏頭」、あの赤い固まりみたいな夏の花なんだろうと思っている。

話の筋は・・・
あるところに貧乏なおばあさんがいた。一人暮らし。隣に同じく貧乏な一人暮らしのおじいさんが住んでいた。おばあさんは食べる物がなくなってしまい、隣のおじいさんがご飯支度をするのを聞いて,お椀をもって,隣の家の前で歌う「となりでまま食う,きくのはな。おらにも一椀けとうのはな」つまり「ご飯食べる音を聞いたよ,一椀ください」ということなのだ。

優しいおじいさんは、戸を開けておばあさんにご飯を分けてあげる。それからおばあさんは毎日「隣でままくう・・・」をやって、生きていくのだが、あるひいつまで様子をうかがっていてもご飯支度をする気配がない。

空腹に耐えかねたおばあさんは、聞き漏らしたかとお椀をもって「隣でままくう・・・」と歌う。でも、扉は開かず、やがて中からおじいさんが小さな声で「食ってしまってなしのはな」と歌った。というそれだけの話。

それだけの話なのだが、「鶏頭、菊、梨」と花が出てくるおもしろさを狙っているのだろうが,そのあと、じいさんばあさんはどうなるんだ、餓死か?!
と子供心に思った。昔話って、けっこう残酷なものがあるけれど、これも相当な物で,子供向きと言って良いのだろうかと今でも思う。

アバター
2011/06/20 01:21
一人生き残るより 二人で餓死なのか
アバター
2011/06/19 05:51
昔話って のんのさんの言うように

残酷な面もあるよねww

でも

当時 そういう事を考えないのは

きっと 子供心は 純で素直なんだよね♪



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