読書ノート/海に消えた神々 今野敏
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/07/05 00:37:24
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読書ノート
「海に消えた神々」
著 今野敏
トンデモ本的な一冊。
先日読ませていただいた
「神々の遺品」の続編です。
なんと言うか…
前回と同じトンデモ系だったのですが、
今回は
前回よりは、普段の今野さん色が
出ていて良かったです。
私が好きな今野さん色というのは、
今野さんの世界はどこか
理想や希望に満ちている所です。
どんな哀しい犯罪の後にも、
必ず残された人が
気持ちを立て直して
新たな一歩を歩き出そうとする事ができる
そういうところが好きです。
絶望で終らない。
絶望に陥った人物を不幸なままに放置しない。
そして、
そうあって欲しい人がそうあってくれる。
理想を実現するのは
難しいけど、
でも
それを意地で遣り上げようとする人々。
を描いてくれる事で、
人間捨てたモンじゃないんじゃない?
と思わせてくれるところです。
今野さんの描かれるものは
確かに小説ではありますが、、
等身大のフツーの人が
フツーに意地張って頑張る。
ソレが理想に繋がる。
みたいな、身近な感覚で、
ひょっとしたら警察なんてみんな…
と、投げやりに絶望視しなくても、
ひょっとしたら、
理想に燃えてひそかに
頑張ってくれている人がいるんじゃないか?
そう思わせてくれるところが好きなのです。
今回の物語。
凄く解りやすいワルモノキャラが出てくるのですが…実は。
というところが凄く今野さんで好きでした
★★☆☆☆
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良太郎の星の数は、
星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。
あくまでも個人的な嗜好で決めてます。