読書ノート/賢者はベンチで思索する
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/09/06 16:36:04
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読書ノート
「賢者はベンチで思索する」
著 近藤史恵
こうきたか!!!
という作品でした。
この本は、書店がくれる、各出版社の文庫目録で
発見した本で、
最初バロネス・オルツィの隅の老人の真似?
とか
失礼な事を思ってましたw
が。
しかし。
読んでみて本当に良かった。
三つのお話が入っているのですが、
一つの話を読む毎に、
オルツィとはまた違う魅力を
はっきりと感じました。
舞台たてが現代の日本だから。
という事以上に、
はっきりと違いがあり、
それが良かったです。
隅の老人は完全に安楽椅子探偵モノの短編集で、
老人はヒロインと事件の事のみで接点を持つわけで、
故に、最後の話であっと驚く展開があるのですが、
賢者は…は、
事件はもちろんの事、
将来に不安を抱きつつフリーター生活を送るヒロインと、
謎めいた老人とは、
事件以外のところでもしっかりと理解し合うが故に、
最後の話でやはりあっと驚く展開を見せた時も、
隅の…とは違い、
人として触れ合っていたが故の
信頼と友情があって…
本当にいい話でした。
やはりこれは隅の老人のオマージュ作品
…という事になるのかな?
でも、
パロディでも二番煎じでもなく、
オマージュ作品。言える佳作だと
勝手に思ってみたりw
★★★★★
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良太郎の星の数は、
星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。
あくまでも個人的な嗜好で決めてます。
いつもありがとうございます^^
なんというか。
家族と暮らしていく中で、
それは自分で自分の首を絞めているよ?
誰も貴方を責めてないよ?と思う事が多々あり、
しかし、
それは他人事ではなくて、自分にも言える事だなぁ。とか
色々考えつつの日記だったのですが、
まだ生煮えで日記にした所為で生真面目なさとさんを悩ませてしまって;;
申し訳ない。
この日記もこれまた難儀な内容で…
今読み返して恥ずかしい。
バロネス・オルツィの「隅の老人」は、ヒロインがいつも行くカフェの片隅で、
震える手で紐に幾つも結び目を作っては解くを繰り返している怪しい爺様を見かけるのですが、
その爺様が世間を騒がせるニュースがカフェで話題になると、ボソッと鋭く真実を見抜いて語る。
という安楽椅子探偵モノで、ヒロインにとって老人は、最後の話までずっと謎の不気味な老人でしかないのですが、
今回の話では、ヒロインの勤め先のファミレスのいつも同じ席にすわる老人が、町に起きた事件を見事に解決する。
という点が被っているのですね。
好みもあると思うのですが、チャンスがあれば一度ぱらぱらっとお試しになってみてください^^
本屋に行ったら、探してみようかな。
気を使わせて、ごめんなさいね。
良太郎さんは優しいのですね。
ありがとうございます。