Nicotto Town


るもりゅう の 大好きな 仲間たち


東日本大震災一年


今日はドライブをした。
阿武隈川河口を眺めてきたのだった。
あの日、この河も津波がさかのぼったのだった。

長男一家は陸前高田に行っている。
嫁の両親が奇禍にあって、彼女とその弟君は慰霊祭に出席したのだ。
陸前高田市は二方向から津波がさかのぼって、美しい防潮林だった松原の太い松の木がごろんごろんと水の中でぶつかり合って、ものすごい音を立てて町を一飲みにしたのだそうだ。
数分早く帰路を急いだなら、嫁の両親と同様に津波に飲み込まれただろうという人が、その音をそう表現した。
洪水とはまた違うものだったのだろう。

阿武隈川は暴れ川である。
数年に一度くらいは洪水の被害が出る。
陸前高田市を流れる気仙川は阿武隈川のような洪水の被害は少ない。
震災後に嫁の両親が発見されて葬儀を行ったときに見た気仙川は、洪水後の阿武隈川さえ比較にならぬほどの惨状を極めていた。
洪水などで家が流されることもある。
しかし、そのときに見た気仙川は川の両側の家々を巻き込んで逆流した後が生々しく残っていたのだった。

本当ならどこかの慰霊祭を遠くから見守って写真でも写そうかと思って車を走らせたのだったが、いざその段になって、思いとどまった。
しばらく前から計画してきたことだったのが、躊躇してしまったのだ。
車のテレビで天皇陛下の黙祷を見ながら車を走らせ、ブックオフで本を買って川を眺めてきたのだった。

こんな時は自分でも思いがけない本を買うものだ。
柳美里の「命」「魂」「生」「声」の四部作を買ったのだった。
普段の精神状態なら、何となく敬遠してしまう内容のはず。
それまでもいずれは読もうかと思いつつ、一度も手にしたことのない作家である。
何かの書評で内容にはある程度の想像はついているが、さて変なものだ。

アバター
2012/03/12 12:28
おもしろい読み物じゃないよ。
私小説の段階すら違うともいえるかもしれないよね。
書き殴りのもののようでもあるし。

でも、こういうものを通り越した作家って強くなると思う。
上手になるのじゃないかと思う。
そういう期待感があって買ったんだけどね。

ああ、結局25冊くらい買ってきたので10日以上はかかるだろうから、ちょうどいいんだ。
アバター
2012/03/12 09:31
おいら読んだ事あるけど興味なかった。
つうか、面白くなかった。



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