大きな受話器
- カテゴリ:日記
- 2012/11/12 06:14:50
電話120年ね・・・はじめて「我が家にひいた」電話はダイヤルをまわす黒いヤツだった。急用がなければ使ってはいけないし、呼び出し音がなっても子供が出てはいけなかった。
子供の指できちんとダイヤルをまわすのは難しく、よそにつながってあやまったりもした。もうダイヤルのついた電話機なんて見ないのに、たまに見る悪夢では、何度まわしても目的の番号につながらなかったりする。
ニコタのこの大きな受話器は、誰と話すのだろう。一度だけ、誰とでも話せるとしたら、私はずいぶん前になくなった父に一言謝りたい。
死後まもなく、夢を見た。赤茶けた地面が一面広がる窪地で、父はいつもの少し照れたような顔で「時々は夢で会いに来てもいいかね?」と聞き、薄情者の娘は「ん~、怖いからイヤ!」とにべもなく断った。
がっかりした顔で、窪地の向こうへ消えていった父は、律儀にそれ以来夢には出てこない。電話がつながるのなら「時々なら、良いよ、ばっさり断ってごめんね」と言いたいなぁ。
初めて触った時、子どもの手にあのダイヤル回すときの重い感触、
覚えてるなあ・・・
基本電話って束縛されるからキライ。
女の子は長電話好きなのかな??
私も夢でみる電話は、ダイヤルの黒電話なんです。なんでだろうね。