Nicotto Town


雪うさぎが呟く


大きな受話器

電話120年ね・・・はじめて「我が家にひいた」電話はダイヤルをまわす黒いヤツだった。急用がなければ使ってはいけないし、呼び出し音がなっても子供が出てはいけなかった。

子供の指できちんとダイヤルをまわすのは難しく、よそにつながってあやまったりもした。もうダイヤルのついた電話機なんて見ないのに、たまに見る悪夢では、何度まわしても目的の番号につながらなかったりする。

ニコタのこの大きな受話器は、誰と話すのだろう。一度だけ、誰とでも話せるとしたら、私はずいぶん前になくなった父に一言謝りたい。

死後まもなく、夢を見た。赤茶けた地面が一面広がる窪地で、父はいつもの少し照れたような顔で「時々は夢で会いに来てもいいかね?」と聞き、薄情者の娘は「ん~、怖いからイヤ!」とにべもなく断った。

がっかりした顔で、窪地の向こうへ消えていった父は、律儀にそれ以来夢には出てこない。電話がつながるのなら「時々なら、良いよ、ばっさり断ってごめんね」と言いたいなぁ。

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2012/11/15 19:51
「何度まわしても目的の番号につながらなかったりする」悪夢。私も見ましたよ~><ノシ
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2012/11/13 00:16
切ない話ですね・・・父親って娘への思いは深いんだよね。。。私も亡き父に優しくしてあげればよかったな~。。。って思うことが多々あります。
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2012/11/13 00:15
黒電話の記憶・・・あります。
初めて触った時、子どもの手にあのダイヤル回すときの重い感触、
覚えてるなあ・・・
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2012/11/12 21:57
でんわ・・・携帯もってから全然家の電話ならないね。
基本電話って束縛されるからキライ。
女の子は長電話好きなのかな??
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2012/11/12 09:10
優しいね^^
私も夢でみる電話は、ダイヤルの黒電話なんです。なんでだろうね。



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