Nicotto Town



読書ノート/三毛猫ウィンキー&ジェーン/EM


*・



 



読書ノート

「迷子のマーリーン」
「春を待つハンナ」
三毛猫ウィンキー&ジェーンシリーズ
 
 エヴァン・マーシャル


えぐかった。

犯人がえぐかった。
この作者さんは
小説の書き方。
みたいな本をたくさん出してらっしゃるそうで…

なんでも
コージーシリーズというのは
ミステリ業界ではワリと
下に見られてるらしいんですね。
で。
料理上手の女性か猫を出せば間違いなく売れる!
中身がどんなクズでもね!!

みたいな暴言がチラチラと
海外ミステリ作品に、
しかもまぁ・・・本人がどんな気持で書いているのかは謎ですが、
日本で翻訳出版される際には
コージーミステリーとして紹介される作品に、
チラチラとそんな言葉が出てきたりしましてね。

毎回毎回、
国の危機や人類の危機を救ったり、
神に歩み寄ってみたりしなくても、
お料理上手のオールドミスや
出戻りミスが
事件を解決したっていいじゃない。

読んだ後にくらーい気分になってしまうよりも、
美味しいビスケットを食べて大団円でいいじゃん?

と思うタチの良太郎なんぞは、
書き手は複雑なんだろうな。と
思ってたりしたのですが・・・・・・。

今回。
自分自身が、書き方本みたいなものを出している人が
書くコージーミステリ

という訳で・・・・
厳しい目でみちゃったのかなぁ?

と、
自分を疑いもするのですが・・・
なんというか。

男がね、女の人目線で書く時は、
スーパーウーマンとか
普通じゃない女性じゃないと
上手く行かないんじゃないかな。
とカンジた次第。

女性主人公を男が描くといえば・・・
千里眼・万能鑑定士シリーズの
松岡氏ですが・・・
松岡氏のヒロインは
戦闘機乗りだったり心理カウンセラーだったり、
天才的な鑑定眼を手に入れた純粋過ぎる程に純粋な
類稀なる美少女だったり、

ねぇよ!
でも
居たらいいな。
こんな素敵な女性。

みたいな
ファンタジーの女性なので読んでいて違和感が無いんですが…。

女性脳と男性脳ってもう基本的に作りが違うみたいですね。
白を黒に黒を白に感じてしまう位
違う脳味噌なのに、

身近な何処にでもいるという触れ込みの
女性を描かれてもなぁ・・・。
なんというか。
あれだ。

女性向けのボーイズラブ小説。
アレに出てくる男性は、
喩えそれが、
ドカタや任侠の世界の男臭い男であっても、
女性が作り上げた男性であって、
男が思う男じゃなんですね。

たまに男性があれを読んで
なんか違う。と違和感を感じるらしいんですが、
そういうカンジ。

タダ、アレはあくまでも女性が女性に向けて書いている
特殊なジャンルなので良いのですが、
これは、全性別向けなので…。

うーん。。。

これ、猫と女性が売れるキャラだと思って選んだのかもしれないですが、
猫とやもめ男ならもっと人気が出たんじゃないかな。

ミステリとしての結末が二冊全く同じというのもお粗末。
またか。

この手のオチでまたか。は無い。
これだけでもう二回目を読もうと思わなくなるんですが、
その上に来て、
何とも怖い。犯人が怖すぎる。
読んでいてゾッとしたのですが、
それがサラッとありふれた犯人として
描かれているのがまた気持悪かったです。

男主人公で書けばいいのに。。。。
でなきゃ、
男性読者向けのミステリとかにしたらいいんじゃないかなー。とか
思った次第。

とりあえず、
この方の
この猫+女性の
作品はこれで打ち止めとさせていただきとうございます。
要らんわー。

★☆☆☆☆



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良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。


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