心が温まる小説
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/01/17 07:18:46
サスペンスや、推理物、SFなどに偏向した趣味を持っているから、あまり表題の様な本は読まないなぁ・・・
心が温まるって、どういうことを言うのだろう。「ああ・・よかった~」とハッピーエンドにほっとするが、それまでは危機につぐ危機、たとえるならインディジョーンズみたいなのは、違うんだろうな。
悪い人が出てこず、悲惨な事件は起こらず、小さな波風を主人公が善意で乗り越えていって、おしまいにはみんなが幸せになる、そういう小説かなぁ。
だとすると、子供向きとされる本、「小公女」「小公子」「若草物語」「赤毛のアン」「少女パレアナ(ポリアンナともいう?)」などがそういう本だと言ってもいいのかもしれない。
子供のころの私はそういう本を「うそ臭い話だ・・・」と思いながら読んでいた。物事なんでもそううまいほうへ転がるわけが無い!と思うから。
それでも「少女パレアナ」の『問題があるときには、それよりもっと悪い状態を考えれば、現状を楽観的に見られる』というのは面白いと思った。
本の中では、うろおぼえだが、プレゼントにもらったのが、欲しかった人形ではなく使い古しの松葉杖だった、とかだと思う。がっかりするパレアナは、「私はこれを使わなくても歩けるのだから幸せだわ」と思い直すのだったか。
後年、脳梗塞の後遺症で左半身が少し不自由になった母があまりにぶつぶつ言うので、それをふと思い出して「ま・・・右だけでも動くんだからマシじゃないかなぁ」といったら「私は下を見て暮らすのは嫌いなの!」とバッサリ切り捨てられた。
どうしてくれる?パレアナ・・・
って 屁理屈ですねorz