読書ノート/番外
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/03/20 00:54:07
マクラウドのシャンディ教授モノにハマって以来、
此処のところ、ずっと、海外ミステリを読んできたのですが、
本日借りてきた、
ジェームズ・ヤッフェの「ママ、手紙を書く」の中に、
日本人が珈琲を入れられる訳が無いので不味いのは当たり前である。
という大変に愉快な一節があったので、
此処でここ数日読んできた海外ミステリ…というか、アメリカンミステリについて
感じた事など。
なんというか。
図書館で借り始めたマクラウドモノが創元推理文庫だったおかげで、
巻末の自社出版物紹介欄を目にして、
ジル・チャーチルを借り、
図書館でそれをあさっているうちに、
レスリーメイヤーに出会い…
計…30冊?程ザッと読んできた訳なのですが…
なんというかw
南北戦争のあった国なのですね。
アメリカという国は。
というカンジw
奴隷政策を続けるか否か。
止めた理由はよく喧伝されている様な、
人道主義ばかりではなく、
もっと生臭い政治的な意図もあったようで…
その辺も興味深いのですが、
なんだろう。
物語を読む中で、
堂々と、
主人公が、息子の恋人は、
金髪碧眼のチアリーダーであるべきだ。
と思っていたりwww
人種差別は恥ずべき事だけれど、
自分の町には、移民には住んで欲しくない。
三代前からアメリカ人の白人にだけ住んでもらいたい。
それも出来れば、WASP
みたいなwww
子供の頃、アメリカは自由の国で全ての人に平等にチャンスのある
素晴らしい国だ。と、いう内容を映画や漫画その他のメディアが謳ってました。
やがて、それはチャンスを掴む気概のある人間にとっては。
に変わり…そのうちに…まぁ、現状、我々が目にしている国と変わった訳ですが…。
つまり…地球上、差別は普遍的にある。と。
・・・・なんというか。
ジル・チャーチルもマクラウドもジェイムズ・ヤッフェも、
物語自体は凄く面白い、もしくは面白いのであろうな。(ヤッフェはまだ読みきってない。)
と思わせるものの、
物語の隙間に現れる南軍地域の人々の強烈な意識。
自然な表現であるだけに、真実なんだろうな。と。
日本人の良太郎♪ですらそう感じるのだから、アメリカに住む有色人種にとっては…。
なーんて事をですね。
つくづく考えさせられた約30冊でした。
物語の本筋から外れた感想だったものの、
物語を読む上で、そういう舞台の詳細な書き込みの中に現れる、
土地柄とか物凄く興味深いなぁ。と思って番外編でした。
日本の物語の中にも、我々にとってはごくごく当たり前の日常の描写の中に、
海外の人から見れば、これが日本人なのだな!!
と思わせるものがあるのでしょうね。
興味深い!