Nicotto Town



読書ノート/「ママのクリスマス」他/J・ヤッフェ




読書ノート

「 ママのクリスマス 」
「ママは眠りを殺す

「ママ、嘘を見抜く」
 
ジェームズ・ヤッフェ 著



安楽椅子探偵モノとして有名なママシリーズ、
短編は未読ですが、
長編は翻訳モノ四冊読み終わりました。

…うーんwww

なんというか。
純粋にミステリが面白いというよりは、
背景にある社会とか、
民族の歴史とかが、
物凄く大きな比重を持っているドラマだったなぁ。と。

で。

ソレが面白いのか。というと…。

興味深くは在るが面白くない。
というのが私の素直な感想です。

奇しくも作者が主人公デイヴィーの事を母親に、愚痴りやさん。と
称させているとおり、
物凄い愚痴のオンパレードで…。
社会は不平等で不正だらけでストレスばかりなのだ。
といわんばかりの愚痴節にウンザリ。
…T中Y樹氏の、「S伝」
氏の代表作の一つで、
凄い大人気作ですが…
良太郎♪は個人的に物凄くダメで…
氏の「窓辺には…」のシリーズは
大好きなんですけど…S伝は、
腐敗した政治とか社会とかへの愚痴で一杯なんですね。
読めば読むほど、気分が暗くなる。

あげくに、主人公達が
そういうくだらない世界だから自分達は信じる所を好きに行っていいのだ。
みたいな。
もちろん主人公なんで、物語の中では正義なんですけど…
そうじゃあないだろ?
みたいな。
読んでいて、
ものすごーく、
嫌だったので…
シリーズ四冊位までは読んだんですが…
巻を増すごとに酷くなる呪い節に
疲れ果てて挫折した記憶が。

・・・ソレを思い出させる愚痴節でした。

あとがきの中で、
離散の民ユダヤならではの…
と、
そういった背景について補足してくれていたおかげで、
そういったところも味わいの一つなのだな。と
理解はしましたが…。

なんだろなー。

私。
京極堂は好きですけど、
それは神道の知識というか
オカルト知識というか
彼の思考の道筋にあるそういった知識が
面白いから好きなんであって、
(これまた多作品の表現で恐縮ですが、戯言使い的な所が好き)
ミステリ部分については
うーん。。。と
思うところが多いんですが…
そのミステリではない部分を含む背景が
戦後の雰囲気も含めて凄く好きなので楽しませて戴いているのですが、

このママシリーズについては、
その背景が、興味深くはあるが興味が持てなかったのでw

・・・
あー。
判った。

京極堂は世間を桃源郷だとは思っていないし、
厳しく斜めに見ている所もある。
だけど、
それで愚痴らずに、それはそれとして、
自分はどうあるべきか。
について、
独り色々考えている。

ソコにストイックな魅力を感じるんですが、

マザコンの50親父はイイトシこいて
ママにおんぶに抱っこの癖しやがって、
グダグダグダグダ
拗ねてるから
メンドクサー…って

好感を抱けないんだろうな。と

あー。。。

これも民族性かも知れないですね。

男は黙って…が美徳の国に育った自分に気付く瞬間。

公平に見ればどっちが良いとか悪いとかという話ではないので、
面白くない。と言ってはいけないんでしょうが、
ここは公平な場ではなくて、
良太郎♪の個人的嗜好を語る所なので…。

正直に。

興味深くはあったけど、
めんどくさかった。


★★☆☆☆





良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。






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