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読書ノート番外編/私は何故ミステリを読むのか。




読書ノート番外編

「 私は何故ミステリを読むのか。 」
 

木が付くと、この小説・詩のジャンルも140冊を超え…
今までどんな本をどんな風に読んできたのだっけ。と
過去の日記を読み返しているうちに、
ハッとするものがあったので、

覚書。

私がミステリ、ナントカ殺人事件とか安楽椅子探偵モノを
愛する理由。
それは、殺人という取り返しのつかない犯罪を
解体して分析して
理解して安心したい。
というところにある気がします。

つまり、

真っ暗な闇の中を眼をつぶって歩くよりも、

眼を凝らしながら歩きたい。

みたいな?

判らなければ判らないなりに、
判ろうと努力しながら進めば、
ただただ、怖い怖いで立ち竦んでいるよりも、
何か得られるものがあるかもしれない。

みたいな?


例えば…

「他人のものを盗るなんて信じられない!」と
口汚く罵る人の中に、
その舌の根も乾かないうちに、

拾った財布の中身を抜いて焼肉を食べに行った話を自慢する人がいます。

この人は、人のものを盗っている訳なのですが、
自覚が無い。

何故だろう。と考えてみて…思ったのが、
その人にとっては、盗むは。
顔の見える誰かから何かを盗る。であって、
持ち主のわからない財布から現金を抜くのは、
盗みではない。
のではないかな。と。

これは、盗み。という行為について、
きちんと考えていないからではないかな。と
良太郎♪は思うわけです。

これは怖い。

これは、物凄い危ない。
こんな自分ルールを平気で他人に晒す様になったら、
良太郎♪的にはお終いです。

こういう勘違いはえてして誰も指摘してくれない。

ただ静かに、この人はダメな人。として
分類され烙印を押されるだけです。

そうなりたくないし、そうしたくない。

だから、
常に色々考えていたい。

盗みとはなんだろう。
殺人は何故起きるのだろう。

安楽椅子探偵が、論理的思考で、
殺人を、理解出来ない怖ろしい犯罪から、
理解出来るものへ変えてくれる。

所詮はフィクションな訳ですけど、
隕石に殺される様な
運命論か星占いかでしか
説明できない死よりも、
こういう理由があって、
こういう手法で、と
分解して説明された方が安心。

その安心感と、
その分析の内容を自分の中に蓄積する事で
更なる安心感を得られるから、
読むのかな。
と。


いや。その。今、ちょっとそんな事を思ったもんで。

覚書でした。



番外編なので、
今回は☆なし。


良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。






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