読書ノート「魔道師の月」乾石智子
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/05/10 00:01:05
読書ノート
「魔道師の月」
著 乾石 智子
すげぇ。
と、子供の様に驚きました。
面白かった!!!
乾石さんの本は、現在良太郎♪が
把握しているだけで、
「夜の写本師」「魔道師の月」「太陽の石」
の
3冊があるようなのですが、
この3冊。世界が同じデス。
一つの世界を時を変え、国を変え、語り手を変えて、
語ってくれてるというカンジ。
続きは次号!乞うご期待!
という様な、続き方ではないのですが、
微妙につながりあっていく所が、
壮大でありながらまとまりがあるというか、
広大な世界を前に、よりどころがあるというか。
作者の方が紐解いてくれる世界地図…
時が変わることによって、消える国も、新しく現れる国もある。
を前に、途方に暮れる事なく、
ついていけるというか。
夜の写本師から書物の魔道師が引き続き出演。
だがしかし。
時間軸で言うと、写本師よりも過去の物語。
そして、
現在楽しませていただいている、
第三弾の「太陽の石」
ここには、写本師に出てきたアノ人と、「魔道師の月」のアノ人が!!!
ネタばれもイイカゲンにしときなさい。と
言う訳で、伏せますが…
いやはや!!!
壮大な物語を織り込んだタペストリーを眺めている気分です。
そして
引き続き、語られているのは、
ファンタジーでは古典的なテーマ。
光と闇
この単純にして深く深遠なテーマを
多くの作家さんが手を変え品を変え言葉を尽くして
語り続けてきてくれている訳ですが、
これほどたくさんの作品の後にも、
こうしてまた素晴らしい物語に出会える喜びを
なんとしたらよいのか。という。
面白かったです。
個人的に圧巻だったのは、
次の「太陽の石」にも
チラリと気配を見せるあの人が、
魔法によって多くの命の中を駆け抜けて行くシーン。
めくるめく!というか!!
豪華絢爛というか!!!
その素晴らしい魔法の描写に
うっとりと魅せられました。
★★★★☆
・*・*・*・*・*・
良太郎の星の数は、
星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった(読み返したい)
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。
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