Nicotto Town



読書ノート「楽園まで」他一冊/張間ミカ


*・



読書ノート

「楽園まで」

◆☆☆☆☆

「星をさがして」

★★★☆☆

 
 張間ミカ

今回、二冊同時、なおかつ星の数が全く違うので、
冒頭で。

感想。
「楽園まで」
読んだ時間を取り戻したい。とまでは言いませんが、
読まなきゃ良かった。とはちょっと思った。
救いがない。
反面、身の切れる様な切実さもない。
悲劇と絶望は間違いなくそこにあるのですが…
なんだろう~?
リアリティがないというか。
悪夢の中の悲劇みたいな。

ヒロインは銃弾から逃げるのに
双子の弟を抱っこして逃げたり、
おんぶして逃げたりするんですね。

幾らなんでも重いだろう。てか二人ともガリガリっぽいのに無理だろう。

コレに対するフォローらしきものが、
オッドアイの異能者は体力も凄いらしい。

主人公達は食べない、ロクロク飲まない。
着替えない。寝ない。凍えない。
でもバカ力があって超能力があって…。

この共感出来ない曖昧さというか、
リアリティの無さが逆に絶望ばかりのこの世界を
柔らかく形作ってるのかもしれないですが…
まぁ…読まなくても良かったな。と。
タイムマシーンで過去に戻れるなら、
この本を手に取った自分に、
「やめとけ。」と教えたい。

二冊目。
「星をさがして」

面白かったです。
こちらもまた暗い過去を持つ辛い主人公ですが、
こっちは未来を感じさせる出会いもあるし、
過去を乗り越えて未来へ踏み出そうとする主人公が、
過去から現在へと続く自分自身と向き合って、
新しい一歩を踏み出そうとする。というのも
良い終わり方だなぁ。と思います。

キャラクターがぐんと魅力的になってます。
ニクスも可愛いし、神秘的だし、
主人公もリナ・インバースとまでは言いませんが、
なかなかに極道でw
キュートで可愛い。

ただ。
一つだけ疑問なのが…

血筋で使う魔法という設定だった気がするのですが…

代々、一子相伝の筈の闇魔法を
何故か…主人公以外の人間が使ってるのですが…

アレ?

*・

良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった(読み返したい)
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。


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それが、該当作品の価値を左右するものではありません。





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