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読書ノート「好き好き大好き超愛してる。」舞城…




読書ノート

「 好き好き大好き超愛してる。 」
 
舞城 王太郎 著

(まいじょう おうたろう)


舞城さんは、デビュー作の「煙か土か食い物」に
コテンパンにやられて以来、
良太郎♪にとっては特別な作家さんでしたが…
同時に、「煙…」が圧倒的な魅力を炸裂させていたのにも関らず、
怒涛の勢いで突っ込んだ二作目はなんか肌に合わなくて、それっきり
放置していた記憶が…という微妙な作家さんでもあり…。
ですが、今回、またしてもこんな魅力的な題名の本を出してらっしゃるのを発見し、
更に、その冒頭の部分。
「愛は祈りだ。僕は祈る…」以降の最初の序文的な文章の
「煙…」でも感じられたスピード感にやられて
久し振りに借りてみました。

さて。
結果というか。
感想なのですが。

アバンギャルドすぎてどう言ったらいいのか解らないw

よく、アレな文章を表現する言葉に、
何が言いたいのか解らない。という言葉がありますが…
今回のこれは、
何が言いたいのかはよくよく解るが何を読まされているのか悩む。
愛についてのオムニバス小説。
というのが一番無難な表現なんだろうか。
と今、悩みながら書きますが…。

なんだろうー。

組み合わされて居ない、パズルの欠片の山を
見せられてるカンジ?
組み合わされてないから、もちろんかっちりした完成図
は解らないんだけど、
パズルの欠片を見るだけでも
それが薔薇の、赤い薔薇のパズルである事はわかる。
みたいな。

それが薔薇の群生している絵なのか、
切花の薔薇の絵なのか、
はたまた薔薇をコラージュとして使ってはいるが、
主体は薔薇ではなく他のものである絵なのか。

そーゆーのは全く解らないけれど、
薔薇のパズルだということはわかる。

そういうカンジ?

うーん。。。。
面白い試みだと思いますけど…
正直、読んでいてしんどかったです。
というのも、
コレがもー全部、物凄いスピード感で
ががががががががっと書き上げられているからで、
息継ぎが無い50メートルクロールみたいな?
しかも…隅々まで舞城王太郎というか…
物語の中に出てくる小説家の書く小説の説明があるのですが、
アバンギャルドさの表現なのでしょうか、
もーの凄いアバンギャルドな設定みたいなモノが語られていて、
アバンギャルド×アバンギャルドみたいなクドさが
しんどかったです。

緩急つけて。お願い。
みたいなー?

最初の一ページ目にかつおの一本釣りよろしく
引っ張りこまれて、
後で…というこの経験は、
夏目漱石の「草枕」以来です。



★☆☆☆☆







良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。

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2013/05/25 21:37
おおぉw大人の会話ですねw




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