。そうなるとたとえ相手は子どもとはいえ、聞いてる方も疲れちまうんだな」

「あーわかります。文句たれが周りにいると、こっちまで滅入りますもんね」

　かんじが妙にわかったようなことを言った。

　きっと職場にそんな人物がいるのだろう。どこにでもいるといえばいる文句たれ。

　それが問題の発掘を経由して解決に繋がるのならともかく、ただ同じ不満をぐるぐる繰り返すだけとなっては、出来れば自分から遠いところにいて欲しいと願うのは誰しも同じだろう。

　まさか、まさの孫娘がそんな文句ロンドを奏でまくっているとは思えないけれど…。<a href="http://www.yungoug.com/">prada usa</a>

「なーにが気にいらんのだろうなあ、あいつぁよう…」

　母ちゃんと一緒にばあちゃんちに来て、良いだけわがまま言って、食べたいもの食べて、お姫様みたいにしてもらってるのに、その上まだ『みんなあたしのことなんてちっとも考えてくれない』みたいに言うんだぜ、どう思う？うちの娘の躾が悪いのかね？

　とまさは嘆く。

　でも…と美音は思う。

「多分ねえ…お母さんの気持ちが赤ちゃんにいっちゃってるのが悔しいんじゃないかな」

　産み月ともなれば、お腹の中の子どもを意識せずに過ごせる時間はほとんど無い。

　椅子から立ち上がるだけの仕草でも、「よっこらしょ」と言わずにいられないような有様だ。

　大きくなったお腹を見ればその中にいる赤ん坊に思いを馳せ、早く出てきて欲しい、にしても、元気に生まれて欲しいにしても、意識は必ず奪われる。

　上の子がもう幼稚園に行くような年で、四六時中親の目を必要とする年代ではなくなっているなら特に。

「やきもちってのは、わかってるさ。だからみんなしてなるたけあいつのことをかまうようにしてるんだぜ？」

「それでもやっぱり自分のライバル登場間近、ってわかってるとねえ」

「美音坊もそうだったのかい？」

「多分。自分じゃ意識してなかったけど、絶対にあったと思う。お母さんがね、座ってお腹を撫でてるだけで嫌だったもん」

　どこを見ているでもない目をして、愛しそうにお腹を撫でている母の姿を覚えている。<a href="http://www.yipai02.com/">prada 仙台</a>

　その時の美音は確か５歳だったはずで、もちろん妹か弟が生まれることもわかっていて、そのために母が家を空けることも、今度帰る時は赤ちゃんを連れてくることも理解していた。

　それでもやっぱり自分だけのものだったお母さんを赤ちゃんに取られてしまったように思ったのだ。

　親戚もお父さんも、みんなして赤ちゃんのことば

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