【体罰と心理学】
- カテゴリ:人生
- 2013/09/15 10:08:35
先日、2~3年前まで高校生だった男の子と食事に行きました。
しばらく食事をした後、私は彼に質問しました。
「最近の学校って、先生からの体罰とかってあるの?」
「う~ん。。怖い先生とかは居たよ・・」・・との事。
その内容や、原因を細かく聞きました。
勿論、優しい先生や話しやすい先生もたくさん居たそうです。
最近では、東京都の教育委員会が体罰に対する調査を行い、教職員や管理監督者200名余りを一斉処分しましたね。
私が中学や高校生の頃は、体罰を常とする先生は必ず一人くらいは居たものですが、最近では、全く居ないものかと思っていましたが・・・・
全国レベルで調査すると、まだまだ体罰を行っている先生もいるんだなぁ・・・と思いました。
私個人としては、あまり体罰は賛成できませんが、この体罰を少し心理学の方向から考えて見たいと思います・・・・・。
現在では心理学と言えば「無意識」や「潜在意識」がすぐに出てくると思いますが、フロイトが無意識・潜在意識の存在を確立するまでは、その様な考え方は、「実際に目に見えない認識など、心理学の話として成立しない」と否定されていた時代がありました。
その時代の心理学派を「行動主義心理学」と言い、19世紀から20世紀で主流の考え方でした。
この行動主義心理学の考え方は、内的なものや、心的なものを基本的に無視した考え方で、行動のほとんどは科学的に証明・研究できるという考え方になります。
言い変えると唯物論的というか機械論的に人間を分析した理論です。
例えで言うと、「給料を出す」→「人は労働する」。「美味しそうな食べ物」→「食べようとする」。「怖いもの」→「避けようとする」と言ったところでしょうか。
これは(刺激)S-R(反応)理論と呼ばれており、行動主義心理学を代表した考え方です。
まぁ、人間の心がこんな単純なはずがありませんが、何故か今でも、この様な単純な考え方で人間を見ていらっしゃる方を時々、お見受けします。
行動主義で有名な学者ではパブロフの犬で成果を残したイワン・パブロフ先生。
犬にエサをあげる時にベルを鳴らして唾液の量を計測した先生です。
ちなみに、このパブロフ先生は御自分のお子さんにも同じ様な実験を行い、子供の頬に穴をあけ、唾液量を見る為に犬と同じ条件反射の実験を行っています。(実際の怖~い実験映像を見ましたが・・・・)
その他、ジョン・ワトソン先生も行動主義では代表的に有名な人です。
この先生は、かなり科学的に人の心を割り切って見ており「自由意志は錯覚」という強い考えの元に、様々な実験結果を残しています。
まるで人を機械の様に操れるが如く、突出した理論展開をします。
代表的な実験に、「ヨチヨチ歩きの赤ちゃん」に生きたハツカネズミを見せます。
この赤ちゃんはハツカネズミ怖がりません。そこでワトソン先生は、何を思ったかハツカネズミを見せるたびに、後ろでシンバルを思いっきり叩き鳴らします。
これを繰り返すと、赤ちゃんはハツカネズミを見ただけで泣く様になります。
当たり前ですよね・・・・。
この他にも、赤ちゃんに冷たい水をブッかけたり、散々な事を子供に行い、「環境による行動の変化と実証」の研究結果をたくさん残しています。
ワトソンの有名な言葉に、「その子の遺伝、民族、才能、好み、適正など一切関係なく、医者でも芸術家でもドロボーでも育て上げる事が出来る!」・・・・
なんて言ってしまい、最後は各方面から避難の嵐にさらされる事になります。
要約すると行動主義心理学は、「人は環境や状況で、どのようにでもなる!」と言った極端な考え方でもある様です。
現在では、この行動主義心理学も時代とともに、柔軟な考え方に移行していき、全てが行動主義心理学で人の心が割り切れるとはされていない様です。
実際、この行動主義心理は、現在の教育心理学でも大概の場合、学習していると思われます。
そうすると「体罰と言う条件で子供は変わる?」(S-R理論)と言う考え方の先生もいらっしゃるのでしょうか??・・・・と少し思いました。
ただ、この理論から体罰を行っていた場合、「暴力で物事を解決する方法」と言う事を子供達にインプットしてしまう可能性も同時に出てきます。
ちょっと極端な表現ですが、「自分の思い通りにならない結果(Rの反応)の時は暴力(S刺激)を使う事も有りなんだね!だって、先生も、僕にそうしてるもんね!」と潜在的に子供が解釈してしまう恐れも・・・・???
いずれにしても「子供に手を上げる」と言った場面は、十分に考える必要があるかもしれませんね。
例えば先生が、生徒達に遠慮なく「ビシビシ」手を上げる、といった場面・・・・
娘が初めて無断外泊をして、お父さんが夜も寝ないで心配して、朝方、帰宅した娘に手を上げる・・・
自分の子供が、近所の子に遊んでいる時にケガをさせてしまった場合・・・
など、状況によって判断は分かれると思います。
最後に・・・・
ワトソン先生が実験を行っていた赤ちゃんですが、その赤ちゃんは自分の子供で、20歳の時に自ら命を絶ってしまったそうです。
どんな状況の子供でも、どんな子供にでも育てあげられる!なんて言ってしまったのに・・・・
私の主観ですが、ワトソン先生の様な実験を幼少期からやり続けられてたら、どんな子供だって大人になった時、生きる道を見失ってしまうのでは・・と感じました。
私はワトソン先生の研究より、プライベートでの子供との関係の方が興味がありますが・・・・。
ワトソン先生の残した功績は、もしかしたら「自分の子供が最後はどうなったか?」・・・の方が意味深いものがあるかも知れませんね。
※今回の内容は体罰を肯定したり否定したりするつもりはない事を御理解頂ければ幸いです。最後まで読んでいただき、有難うございます。
世の中には、そういった医者でありながら、医者ではなく、精神科医でありながら、精神科医ではない。科学者でありながら、科学者ではない人間が大量に混ざっています。史実は、小説より奇であるということですね。本当の歴史をみるとどうしてこんな世界になったのかが、わかってきますが、何も知らないひとたちは、ワトソン先生のお子さんのような人生を送ってしまう確率が高いでしょうね。カウンセラーさんのように、本当の心を持った知識の方がみんなの目を覚まさせていってほしいと願うばかりです。
のリンクのサークルのページで、
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あとは自動で入れるようになってます^^
副管理人、引き受けていただきありがとうございます^^
あとは、自分が指定すればいいみたいです^^
まったりのんびり方針ですが、よろしくおねがいします^^
ワトソン先生のアルバート坊や(だったかな?)の実験でその後どうなったのか
知らなかったのですが、結末を始めて知りました。
今の心理学の実験ってどこまで許されるんでしょうか。
それが気になりますねえ。
今回のブログも内容が濃くいろいろ考えさせられました^^。
心理学の本にもっともらしく書いてあるけど、そんな背景があったとは!
ちょっと怒りを覚えます。
しかも、有名なフロイトやパブロフ・・・親に 苦痛を与えられたら 逃げ場がありませんね
・・・しかも 実験だなんて ひどい話です。
医学や精神学で たくさんの 犠牲があったこと 忘れないようにします。←すごく忘れっぽいのですが(^^ゞ
私の学生時代 パンチパーマの先生が 竹刀を持って 構内を巡回していました。
真面目な学校だったので、みんな素直に従っていました。見た目の迫力がすごいので、ちょっと不良に憧れる男子もビンタで「シャッキーンっ」としていました。
当時の学校では珍しく 遅刻常習だった友人も 朝起きたら パンチ先生が枕元にいてびっくりした話をしていましたが、ちょっと 嬉しそうでした☆
自分の子供の頬に・・・とか、ぜったい無理。
時代が違うとはいえ、すんごいお話を聞いて、つか
読んでしまいました。ありがとうございます。
体罰でも、
研究でも、
自己満足の、
ただの暴力ですからね。
判断の境目は、
本当にあいまいになってくるし、
歪んだ愛を正当化させて、
愛のげんこつだという人がいるから、
本当に難しい。
口だけでもゆうこときかない子いるし、
学校の方は、
ちょっとピリ辛の罰の奉仕作業が
もっとあればいいのにと思います。
話しが変わりますが、
来るもの拒まず、去る者追わず、
素敵な小説、詩、言葉、映画、雑学、歌詞の保存会
http://www.nicotto.jp/user/circle/index?c_id=230614
ってありそうでなかったサークル作ってみたのですが、
ぜひ心理さんに入っていただき、
副(福)管理人をやってもらいたいです^^
突然無理を言ってすいませんΣ(ノд<)