Nicotto Town


心理カウンセラー


【苦痛から逃げれない心理】

一体、いつになったらこの苦しさから抜けれるのか・・・・。


こんな生活があと何年続くのか・・・・・。


もう。何もしたくない・・・・。


辛い毎日が続くと、誰しもこんな閉塞的な気持ちになると思います。


1960年、リチャードソロモンは学生時代、自分の経験から長期にわたるストレスは人間の「やる気」にどのような影響があるのかについて研究をしました。


実験方法は単純で、犬にチョットしたストレスを与えます。


犬はその実験スペースから当然、逃げようとします。


しかし、最初は犬が逃げれない状況で実験を行います。



ある程度の期間、これを続けます。

そしてこの状況がしばらく続くと、犬は逃げようとしなくなります。

 

この段階まで行ったら次に移ります。


今度は、その状態から犬が「逃げれる状態」に設定します。


しかし、犬は逃げようとしません。


明らかに逃げれる状態なのですが、もう逃げません。


実験の写真を見るとビックリしますが、「なんで?逃げないの?」と言った状態です。


これをリチャードソロモンは「学習性無力感」と言いました。


この実験から私達に関する色々な理論が推測されました。


まず、私達は生活の中で「辛い事」や「苦しい事」など色々な困難にぶつかります。


その中には、当然、逃げる事が出来ない事象も多くあると思います。


しかし、多少の努力をすれば「解決の糸口」を発見できる事も中にはあるはずです。


なのに周りの人から見たら、「なんで?あの人は、そんなに辛い所に、ずっといるんだろう?・・・」と言う人・・・。


この様な諦めにも似た状態をリチャードソロモンは研究したかったんだと思います。


ちょっと話は飛びますが、人は一度に多くの仕事を出されると、「可能」であるにも関わらず、作業を止めてしまう、あるいは、通常の作業能力が出せなくなるという状況が起こります。

これもこの実験から言われました。


例えば、暗算で一ケタの計算から始めて、徐々にケタ数をが増えてくると途中で計算するのを脳が止めてしまいます。


暗算ではなく、計算機を使いたくなりますよね。

でも、落ち着いて計算すれば、かなりのケタ数でもペンと紙があれば計算できるはずです。


でも、先の見えないストレスには脳は、あまり耐えられません。

この理論から心理学では「見えるストレス」にこだわります。

例えば、歩行者用の信号も最近ではカウントライトが横にあって「あと。どれくらいで信号が変わるか」と言った表示が設置されましたね。

あれは信号無視を防ぐ意味でも効果は高いと思います。

それから歯科の世界でも「チアータイムは20分」と言われています。

(実際は20分オーバーは頻繁にありますが)

それから大手のファミレス店でも20分以内に御食事をお出しするようにとバイト時代に言われました。

 

人間は、予測できない辛い状態に追い込まれると、本来の力が発揮できなくなってしまいます。


ですから、ある程度の「ゆとりと自由」と言うものは何でも必要なんだと思います。

私は難しい壁で立ち止まった時、自分なりの目標で一回、区切って、間々に休憩を入れながら少しずつ進む様にしています。



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2013/09/19 13:56
広場からこんにちはです☆

なんだか今の状況に納得がいきましたW
タメになるブログどうもです☆
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2013/09/19 09:41
予測できない辛い状況に追い込まれて初めて、本来の力を発揮する場合もあると思います。
自分って思っていたより強い人間なんだ。と実感したり。

あえて厳しい環境に身を置くのも人生への挑戦だと思います。
すみません、天の邪鬼でw
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2013/09/19 02:19
広場からです^^

リチャードソロモンの犬の実験、
少し前にネット記事で見た事があります。
興味深かったし、共感した事を覚えております。
あぁ、精神科の主治医も確か言っていたような…?

お邪魔しました^^
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2013/09/19 00:28
たしかに!私は走るの嫌いだったからゴールが見えないと歩いてたw
ゴールが見えればがんばれるんですよねえ~
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2013/09/19 00:11
サーカスのゾウも子供の頃に練習では足に鎖をつけられて育てられるので、本番のサーカスでも鎖があると錯覚してステージから出なくなるらしいですね。マウス実験で、不規則に食事を与えるのと、定期的に決まった食事を与えるのでは、ストレスが溜まり死んでしまうそうです。他人からゆとりのないストレスを与えられることは、人間にも苦痛になるでしょうね。
テレビなどは、ゆとり世代とバカにしたりしていますが、実際の学習能力は、なんと、ゆとり世代のほうが成績がよかったことが分かってきました。ゆとりを与えるから能力が下がるといっていた人たちは、この結果をどう捉えるのでしょうね。悪いことをするのではないのなら、相手を信じてゆとりを持たせて自分の頭で考えれる能力を鍛えてあげるほうがいいのでしょうね。自由という言葉は嫌いなので、自由とはいいませんが、自然な方法でストレスとうまく付き合うのがいいとわたしは思います。
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2013/09/18 23:22
いろいろなことを 想像しながら読ませていただいております。
心理学をわかりやすく 書いていただいているので興味がつきないです。
 小心者の私は 「ゆとり」が少ないので 難しい壁が見えると あわてて壁に何回もぶつかり 破壊しながらすすんでいくような気がします←妄想中
学生時代に ほんの少し 心理学の授業があったのですが、 先生の入れ歯がカクカクしていて ほとんど聞きとれずはがゆい思いをしたことを 思い出しました(^-^)
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2013/09/18 22:18
餌や、糞の始末や、
散歩やら、

何か実験の成果のために、

おろそかにされてそうな。。。

衰弱しきってたんだったらいやだな。。。

ただ犬は純粋だから、
主人に見捨てれたと途方にくれてたのかもしれないですよね。

よーわからんけど。


文章は、
動画以上に捏造できるから、

むずかしい。



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