【失恋の苦しい気持ちの仕組み】
- カテゴリ:人生
- 2013/10/01 00:45:18
【失恋の苦しい気持ちの仕組み】
今回は恋愛系のお話をさせて貰いたいと思います。
人を好きになれば良い事もあればツライ事もあるかもしれません。
それが恋愛なのかもしれません。
ところで、失恋をした時、下腹部が重い感じと言うか、表現できない不快感におそわれた経験はおありでしょうか?
この時、脳や体の中ではどんな事が起きているのか……
まず、その前に恋をすると次の様な脳内物質が主に放出します。
ドーパミン。行動などの動機付け、やる気に関係します。
エストロゲン。女性ホルモンです。女性らしさのホルモンです。
アドレナリン。興奮作用や頭の回転を良くします。
βエンドルフィン。多幸感、気分高揚、鎮痛作用があります。モルヒネなどに近い麻薬性の構造を持っています。
オキシトシン。親子関係等で分泌されるホルモンで信頼感に関係します。
テストテロン。男性ホルモンです。性衝動を亢進させたりします。
PEA:フェニルエチルアミン。集中力、快感の倍増に関係します。
では、次に失恋をした時、どんな事が脳内で起こっているのか…
恋愛中は恋愛の代表脳内物質「PEA」と「βエンドルフィン」が活発に放出される、と以前のブログでお話させてもらったと思います。
恋愛中はPEAにより、絶好調の快感と、βエンドルフィンにより安心感と安らぎが得られています。
しかし「失恋」と共に、この「夢見る物質」の放出が遮断されます。
楽しかった日々が、一気に消え去る瞬間です。
この状態に突入すると自律神経のバランスが一瞬にして崩れます。
この時、脳は精神的バランスを取ろうと焦ってセロトニンの放出に必死になります。
さらにアドレナリン、ノルアドレナリンも精神的バランスを取ろうと必死になって放出します。
しかしアドレナリンは興奮(ドキドキ感)を促し、ノルアドレナリンは「無気力」を呼びます。
おまけにセロトニンの過剰放出は「鬱状態」を引き起こします。
もう、脳内物質の洪水です。
ここで、これらの脳内物質が「適切に放出」されれば、理論上、失恋の苦しみはなく、精神が安定するはずなのですが、いきなりPEAとβエンドルフィンが脳から無くなる(減少する)ワケですから、脳はパニックになってしまいます。
この段階で「どれくらい苦しい」かは、恋愛中のPEAとβエンドルフィンの量や時間によるとも考えられます。
言い換えると「どれだけ好きで、幸せで、さらに長く付きあったか」が関係して来るかと思います。
この状態では自律神経のバランスも崩れており、脳もバランスを取ろうと必死になっているので今度は「交感神経」が活発に働き始めます。
交感神経が活発に働きだすと言う事は、脳(心)のバランスを取ろうとしているワケですが、一方、「内臓」にしてみると困った事態が発生します。
何故かと言うと………内蔵は「交感神経」ではなく「副交感神経」で活動している部分だからです。
言い換えると、失恋と言う状態は内臓が「放置状態」になります。
とにかく脳は自分のバランスを取る事を先決とします。
結局、「副交感神経」に自律神経のスイッチが切り替わらなくなるので、内臓は消化などの活動が鈍くなります。
場合によっては嘔吐や消化不良も起こします。
この状態が「下腹部のモヤモヤや、食欲不振」と言う事になります。
おまけに胃は精神的神経と強く連動しています。
ちなみに数分もあれば胃に穴(胃穿孔)ができるそうです。
緊張やストレスで胃が痛くなるのは、緊急事態に胃に内容物があると活発に動けない為、すぐに消化しようとする生理反射なんですね。
人間の体は脳を守る事が最優先に行われる仕組みになっているので「下腹部がモヤモヤ」しようが「胸が苦しく」なろうが、知ったこっちゃ無いんでしょう。
また、失恋をすると通常なら、これらの理由から食欲が無くなるハズですが、女性は食欲が旺盛になりやすく、男性は食欲不振になりやすいと言われています。
これは、男性と女性の食欲中枢にある満腹中枢(女性)と摂食中枢(男性)の場所が関係してると言われています。
ところで、この様な「失恋の苦しさ」状態から「早期に脱出する方法」ですが、極力、反復して想起(思い出に浸る事)をしない方が一時的ですが良いと思います。
落ち着いてから詩にしたり、回想するのは同じ失敗を繰り返さないと言う意味では良いと思いますが。
…と言ってもそれがとっても難しいのですが……
なぜかと言うと、脳は、どうしても以前の様にPEAとβエンドルフィンを放出したい為、過去の恋愛を思い出して少しでも「前の快感に浸ろう(戻ろう)」とします。
例えば、いつまでも別れた恋人の話を友達に何度も何度もしつこく話す状態です。
この状態が続くと脳の中でも整理が上手く付きません。
もう、居ない恋人の妄想に浸ってPEAとβエンドルフィンを出そう!出そう!とするワケですから、脳にして見れば「おいおい!どっちなんだよ!」状態になってしまいます。
とっても難しい事ですが、復活の可能性が低い恋愛でしたら、やはりキッパリと忘れる努力をした方が賢明とかもしれませんね。
ちなみに、失恋には「新しい恋が一番」の特効薬と言われていますが、脳内のホルモンバランスが崩れている状態では、冷静な判断ができないので、チョットでも優しい異性には「非常に優しい異性」に見えるので特にご用心を。。。。。
現在の恋愛で傷を負い、さらに安易な恋愛でまた傷を負うと、ダブルバインド(二重拘束)が起きてしまいます。
ダブルバインドは小脳に長期的な記憶として残る事が有ります。
いわゆるトラウマが起こる仕組みですね。
そうなると、「もう、人は好きにならない!」と言うシステムが完成されかねません。
ですので、心が不安定な時は、仲の良い人と「心の嵐が過ぎ去るのを待つ」と言う方法が得策だと私は思います。
例えば手を怪我している時に、さらに、その手を使えば余計に怪我は治りにくくなりますよね。
脳も同じで傷ついている時は安静にするのが一番だと思います。
気がついたら、こちらに連投で、同じブログ記事また、読んでます^^;
>ダブルバインドは小脳に長期的な記憶として残る事が有ります。
>いわゆるトラウマが起こる仕組みですね。
おもしろいですね。同じ記事を読んでも、印象に残る部分は、変わりますね。
このブログまだ読んでいなかったのですが、最後の一行ですっきりまとまってますね!
タイムリー(笑)な解説ありがとうございます。
そうなんですよ、考えてしまうんですよね>別居中の嫁&子。
でも、さいきん回避方法を見つけました>読書です。
小説を読んでいるあいだはまったく考えないですむので
非常に助かります。
読後も小説のことを考えるとさらにグー。
心の嵐、いつになったら収まるのでしょうかねぇ。
それまで何冊本が読めるか、そっちを楽しみにしましょ!!
男性不信になって二度と恋なんて!!って
一時的に思うかな(笑)
でも、もう結婚はしたくないな~ww
ひとによって、まったく恋愛は違うと思いながらも、辛いのは自分ひとりだと思わないようになるいいブログ内容だと思いました。