中山七里さん
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/01/21 17:04:28
お勧めの本。
作家さん。と聞かれて、今、ぱっと名前が出せる人で、
今活躍中の方。というと、この方です。
この方の作品は凄い。
さよならドビュッシー他何冊か読ませていただきましたが、
音楽の素養の無い、
・・・音符の読み方は最低限のドレミファしか判りません。
横に点が付いたり下に線を引かれたり、何分の何小節とか
もう謎の呪文です・・・な、
良太郎♪のような人間にも、音楽の素晴らしさを教えてくれる
作品なのですが、
これが、音楽小説であると同時に、ミステリなんですよ。
それも、個々人のキャラクターの厚みと魅力が凄いんですよ。
犯罪というのは、人が起こす物である。というか。
出てくるキャラクターの人間性を極力廃しているのか?とそれとも、キャラクターの人間性こそが最大のミステリーなのか?と聞きたくなるくらい、人間性については省いて、犯罪を記号的トリックとして扱うMHさんという作家さんも居ますが、
アレの真反対。
180度逆のところに位置する作品です。
読み終えた後の充実感が半端ない。
今一番のお勧め作家さんです。