名も無き夢
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/05/26 20:32:09
何もない所に僕は独りで立っていた。
声を枯らすほど叫んでも何も聞こえやしないし、
何も、ない。
何故僕はここにいるんだ。
皆の所へ行けば良いじゃないか。
何故僕は…どこかへ行こうとしない?
あぁ…きっと怖いんだ。
独りになるのが怖いんだ。
皆の中へ勇気を出して行っても、
偽りの日々が怖いんだ…。
それでも僕は夢を見る。
いつか消える、儚き夢を。
狂い壊れ、全て失った僕だけど。
君は大切にしたいと思うんだ。
君を泣かせない、辛いと言わせない。
何も出来ないかもしれないけど。
君の幸せを、僕はずっと願っている。
例えこの世が壊れても。
例え僕が消えても。
君を、君だけは守り抜くから。
愛しているって言葉だけじゃ、
きっと足りないかもしれないけど。
でも僕は心の奥底から言うよ。
君だけを愛しているって。
君だけは幸せになって、と。
…最後だけは笑ってみせた。
そのあと、静かに独り、涙を流す……。
★高校生の時に暇つぶしで考えた詩?です。
自分でも何を言いたいのかわかりません。