Nicotto Town



読書ノート/ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密



読書ノート

「ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密」



 
ポール・アダム 著




ヴァイオリン職人のシリーズはこれで二冊目。

どちらも味わい深い・・・
読書の秋に相応しい本です。

主人公は老境に入った一人のヴァイオリン職人。
とはいえ、
現在の事なので、
アマーティやグァルネリ、ストラディバリ
みたいな華々しい名器の作者という訳ではなく、
だがしかし、
それらの修理を任される位には、
名職人として知られている人です。


彼がそれらの素晴らしい名器と
そしてそれらにまつわる歴史的逸話と、
現在、それらと係わる人々との間で起こる事件を
鮮やかに、しかしケレン味なく、
実直に携わってゆく話で、

何かしながらではなく、
じっくりと取り組みたい作品です。

第三作目も待ち遠しい。


系統としては…
京極夏彦・今野敏系
作者自身が好きな分野について
思う存分語りたいから?
そこを舞台に事件をこしらえたwww
みたいな。

作者のヴァイオリンや音楽への愛情が、
ひしひしと感じられる作品でした。

うむ。
音楽の秋にも相応しい。
まさに秋のお勧め本です。


蛇足ながら付け加えると、
第一作目のタイトルは

「ヴァイオリン職人の探求と推理」




★★★★★






良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.