読書ノート/カンパニュラの銀翼/中里友香
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/10/10 16:57:26
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読書ノート
「カンパニュラの銀翼」
中里友香 著
うーん。。。
これ言っちゃうと、
最近、ライトノベルばっかり読んでるから、
読解力落ちちゃってるんじゃない?
と、
言われちゃうかもですが…。
読み難かったです。
面白かった気はするのですが、
もっと読みやすく出来たんじゃないかな。って。
冗漫な部分を乗り越えるのが割と苦痛だったというか。
なんだろう。
昔、
「イタズラなキス」の中で、
ヒロインの旦那さんと、そのライバルが論文を発表するんですが、
ライバル(勝手に旦那をライバル視しているだけで、旦那の方は鼻も引っ掛けてない。)が、今度こそ、勝った!!!!と、意気込んで提出した論文の評価が、
旦那より低いんですね。
で。
何故か?
と、審査員に食って掛かったところ…
旦那(申し訳ないがもう名前を忘れてしまった。)の論文は専門外の人間にも理解できる様に、噛み砕いた表現で書かれていたが、君の論文は、簡単に書けるものをわざわざ専門用語を使って理解し難く書いていたため、どちらも同じくらい素晴らしかったが、最終的に旦那の方を選んだ。
みたいなオチ。
これに似ている気がする。
この物語の内容と展開に
ある程度の重厚さを添えたい。と
作者が意図する事に否やはありません、
だがしかし。
しつこい。
さじ加減の問題なんじゃないかと思うんですが…。
この手の衒学的な知識の折込をしつこくする作品としては、
良太郎♪は栗本薫さんの「魔界水滸伝」
を思い出さずにはいられないのですが、
彼女の凄い所は、
莫大な知識をその筆力で一気に読ませてしまう所で、
グイン・サーガなんかも
あのバカみたいに長い話が
さらさらと読めてしまうあの圧倒的な力。
読み終える度に全力疾走した後の様な
高揚感と疲労感に包まれるものの、
読者をそこまで巻き込む力というのが
凄いなぁ。と常々思っていたのですが…、
今回の作品は…そこまでの引きこまれるものがないままに、
目新しくもないが故に、知識欲で引き込まれる事もない、
衒学的知識を拾い読まねばならないという苦行が…。
しかもソコに重厚さを狙ったと思われる
まったりとしてしつこい
描写というか。なんだろうなぁ。
地の文における装飾的なねちっこさというかがあって…。
あくまでも良太郎♪には。です。
面白かったとは思うんだけど…
読み終えて、で、これどんな話だった?
と、
振り返った時に、
ここまで苦労して読む程の内容だったかな。と
成田良悟氏とか葉山徹氏とかは、
同等かそれ以上のドラマを
読み易く描いているなぁ。と。
これ、もう一回読む?
と、
聞かれたら…
あー…結構です。と
言っちゃうだろうな。という予感が。
というか。
今回、この本とセットで借りちゃった
同作者の
「コンチェルト・ダスト」
を読み始める勇気が今ひとつ沸かないんですが…。
という訳で、
面白かった気はするけど、
読む前に知ってたら読まなかったかもな。と
いう微妙なラインで…
振り幅が、読んだ時間を取り戻したい〜面白かった気がする。という
大変に大きなものになってしまったので、
今回は、星ではなく◆で。
アガサ・クリスティー賞受賞作品という事で、
先入観が在ったのかもしれないですが、
期待し過ぎた感が…。
◆◆☆☆☆
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「カンパニュラの銀翼」
中里友香 著
うーん。。。
これ言っちゃうと、
最近、ライトノベルばっかり読んでるから、
読解力落ちちゃってるんじゃない?
と、
言われちゃうかもですが…。
読み難かったです。
面白かった気はするのですが、
もっと読みやすく出来たんじゃないかな。って。
冗漫な部分を乗り越えるのが割と苦痛だったというか。
なんだろう。
昔、
「イタズラなキス」の中で、
ヒロインの旦那さんと、そのライバルが論文を発表するんですが、
ライバル(勝手に旦那をライバル視しているだけで、旦那の方は鼻も引っ掛けてない。)が、今度こそ、勝った!!!!と、意気込んで提出した論文の評価が、
旦那より低いんですね。
で。
何故か?
と、審査員に食って掛かったところ…
旦那(申し訳ないがもう名前を忘れてしまった。)の論文は専門外の人間にも理解できる様に、噛み砕いた表現で書かれていたが、君の論文は、簡単に書けるものをわざわざ専門用語を使って理解し難く書いていたため、どちらも同じくらい素晴らしかったが、最終的に旦那の方を選んだ。
みたいなオチ。
これに似ている気がする。
この物語の内容と展開に
ある程度の重厚さを添えたい。と
作者が意図する事に否やはありません、
だがしかし。
しつこい。
さじ加減の問題なんじゃないかと思うんですが…。
この手の衒学的な知識の折込をしつこくする作品としては、
良太郎♪は栗本薫さんの「魔界水滸伝」
を思い出さずにはいられないのですが、
彼女の凄い所は、
莫大な知識をその筆力で一気に読ませてしまう所で、
グイン・サーガなんかも
あのバカみたいに長い話が
さらさらと読めてしまうあの圧倒的な力。
読み終える度に全力疾走した後の様な
高揚感と疲労感に包まれるものの、
読者をそこまで巻き込む力というのが
凄いなぁ。と常々思っていたのですが…、
今回の作品は…そこまでの引きこまれるものがないままに、
目新しくもないが故に、知識欲で引き込まれる事もない、
衒学的知識を拾い読まねばならないという苦行が…。
しかもソコに重厚さを狙ったと思われる
まったりとしてしつこい
描写というか。なんだろうなぁ。
地の文における装飾的なねちっこさというかがあって…。
あくまでも良太郎♪には。です。
面白かったとは思うんだけど…
読み終えて、で、これどんな話だった?
と、
振り返った時に、
ここまで苦労して読む程の内容だったかな。と
成田良悟氏とか葉山徹氏とかは、
同等かそれ以上のドラマを
読み易く描いているなぁ。と。
これ、もう一回読む?
と、
聞かれたら…
あー…結構です。と
言っちゃうだろうな。という予感が。
というか。
今回、この本とセットで借りちゃった
同作者の
「コンチェルト・ダスト」
を読み始める勇気が今ひとつ沸かないんですが…。
という訳で、
面白かった気はするけど、
読む前に知ってたら読まなかったかもな。と
いう微妙なラインで…
振り幅が、読んだ時間を取り戻したい〜面白かった気がする。という
大変に大きなものになってしまったので、
今回は、星ではなく◆で。
アガサ・クリスティー賞受賞作品という事で、
先入観が在ったのかもしれないですが、
期待し過ぎた感が…。
◆◆☆☆☆
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良太郎の星の数は、
星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。
全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。
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