Nicotto Town



読書ノート/死神を葬れ/J・バゼル他



読書ノート

「死神を葬れ」

 
J(ジョシュ).バゼル 著



と。

「翡翠の封印/赦状のザハト/ヴィレンドルフ恋異聞」

夏目翠 著






まずは。
ジョシュ・バゼル

死神を葬れ



これは面白かったです!

題名がイマイチなのにも関わらず、
内容はまるでミルフィーユ状に
面白さが重なり、
軽い語り口の主人公の独白の
親しみ易さと裏腹の
厳しい医療現場の緊迫感。
チラチラと
現れるイリーガルな匂いに
目を見張っていると、
現れる驚愕の真実。
やがてそれは
主人公の出生にも触れ、
過去にも触れ、そして
現在のトラブルにつながる。
だがしかし、
物語は個人の問題にとどまらない。
主人公の現在の職業である医師という仕事は
主人公をそっとはしておいてくれない。
そして主人公も出自からくる揺ぎない職業倫理を手放さない。
その間にも緊迫感の続く医療現場の描写は続き…

「24時間」じゃないけど、
ものすごく圧縮された時間の中に織り込まれる
層になった過去と現在
それが、
ずっとタフな主人公の軽い語り口で語られ続けるのに
シビれる!!

最後はこれで終わったの?
という唐突さだが、
だがしかし、
それすらも
この緊迫感溢れる
医療現場の中では
ありかも。と
思わせるものがあるのですが、
なんとシリーズ化してくれるらしくて、
すごく嬉しい。
奥付をみたら数年前の作品という事で、
翻訳してくれているのか、
本国では出てくれているのか。
大変に気になる所で有ります。

星は文句なしの4つ。
良太郎基準では物語の内容的には感動しなかったので、
★5つにはなりませんでしたが、
物語の構成の素晴らしさで言えば、
5つでも文句ない面白さでしたので
最後に◆一つ足しときます。


★★★★◆





夏目翠さんの

「ヴィレンドルフ恋異聞・赦状のザハト・翡翠の封印」

恋異聞とザハトはそれぞれ全三巻です。

感想は…
好みの問題だと思いますが、
好みじゃなかったです。

この手の感想は悪口になりがちなので簡単に。

ゲド戦記を読んだ後にハリーポッターを見ると感じる落差が
全作品を読んで感じた事です。


☆☆☆☆☆






良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。





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