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読書ノート/サクラの音が聞こえる/浅葉なつ



読書ノート



「サクラの音が聞こえる」

浅葉なつ 著




逆画竜点睛


いいところもたくさんあるけれど、
肝心なところが…なので、
無理がある。


主人公のなんでも屋のところに転がり込んでくる英治のキャラも
主人公の仕事を通じての知り合いになる、少年や熟女、
レストラン経営者もすごくいい味を出している。
姉がわりに主人公の面倒を見ている女性もいい味。

物語を動かすヒロインも
ライトノベルらしい無理はあるものの、
ライトノベルなら許される魅力の持ち主。

が。

主人公が無理。

主人公にもいいところはたくさんあるんだけど…

この物語の根幹に関わる父親への憎悪が
説得力がない。
肝心要のコレに説得力がない。
更に
ヒロインが主人公の隠し事を知った時に
泣きながら飛び出していくのだが、
これもまた説得力がない。


物語の中では姉代わりの女性が、
その点をフォローしようとしているが…
無理なものは無理。
彼女にそこ迄させる必然性がない。

この2つが嘘臭いので…
家族の再生とかもテーマにしている
感動作…を目指しているのは解るのですが

言うなれば…

超リアルな義肢を作ったのに、
それをキューピーちゃんに繋げました。
みたいな残念な出来になっている…というのは、
あくまでも個人的な個人的なちょー個人的な
感想ですが、
良太郎♪にはそうだったので、星は0




☆☆☆☆☆











良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、該当作品の価値を左右するものではありません。

 





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