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読書ノート/探偵小説のためのエチュード水剋火



読書ノート



「探偵小説のためのエチュード水剋火」

古野まほろ 著




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なんと言ったらいいのか…
古野作品の最初の一冊目としては、
間違っていたのかもしれない。と
言うより他に言いようがない。

なんというか。
ヘヴィな読書人の為だけに書かれた書物というか。
…正直しんどい。

ドボ九シンバル並みのため

って…


ドボ九がドボルザークの交響曲九番のことだろうな。
シンバルと続くのだから。と想像はできても、
そのシンバルの「ため」がどれほどのものかという事まではわからない。
わかる人には面白いのかもしれないけど…

一時が万事その調子で、
しかもヒロインの妄想とか脇役の戯言とかが、
ガンガンガンガンガン挿入されるので、
本筋を探すのに疲れる。

ウィキで愛媛が好き。とあった通り、
ベタベタの方言で愛媛と思われる舞台で
物語が始まり、それはそれで興味深かったのですが、
ベタベタの方言の間に妄想と戯言と、作者独特のヘヴィな表現が混在するので、
カオスというか、
戦争で破壊され尽くした跡に立ち上がった
戦後復興闇市みたいな。
凄すぎる世界に、
どう立ち向かえばいいのか。
とんと判らなかったです。

天帝シリーズというのも一度開いてみようと思わないでも無いですが、
とりあえず、この一冊きりで言うと…
どれほどの忍耐力で最後のページを探せばいいのかわからない。

星の数は…

☆☆☆☆☆










良太郎の星の数は、

星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。

全ての感想はあくまでも個人的な感想であり、
それが、当該作品の価値を左右するものではありません。





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