ひとり
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/06/26 15:23:51
ヒトリにしないで
その愛情が例え偽りでも
僕はそれを信じていた
偽りだとわかっていても
愛情だと、優しさだと、教育だと信じていた
……信じていた?
もしかしてそれは、自分を騙していた?
違う、本当は違う
あんなの愛情でも優しさでも教育でもない
ただ僕を支配する術としかならない
あの人たちが僕に伝えたいのはひとつだけ
『俺たちの言いなりになれ』……ただ、それだけだった
だから叫ぶ
ヒトリにしないで、と
独りに、ひとりに、一人にしないで
独りは寂しい
独りが気楽なんてそんなのただの強がり
独りだと何も考えなくて良い
それは、ただ考えることを放棄しただけ
人は考えることを放棄した時、人間じゃなくなる
ぎゅっと握りしめる
願いを込めて
ありったけの想いを込めて
独りにしないで。
そっと、僕は彼女に願うんだ
☆今書いている小説のワンシーンを詩風にしたもの
ひとりを独りに変換しようとした時、
独りを使う例文として出てきたのが
『独りの方が気楽で良い』だったので使ってみました
独りだと何も考えなくて良い、とよく見るので、使ってみました
人は考えることを放棄した時人間じゃなくなる
これは小説のワンシーン
確かにそうだな~とその後読み進めて納得しました
『ヒーローズ!』
メディアワークス文庫、北川恵海・著
読み進めていけば、
「あっ、この場面をイメージした詩だ」とわかると思うので、
その時には是非一緒に読み合わせてみると良いかな?
ちょっとシリアス?なシーンですけど……
物語の大事な部分なので!
しろさばさんが出ない~
うあああっ!
と車内で今日叫んでいたみいさんでした
何だか1本の詩になっているような……
風化していきたくないですね……
大事なものは捨てちゃ駄目ですね!
いるかいらないか判断を……
やっているお店とやっていないお店があるみたいですからね~
そう言う時は店舗検索です!
意思や思考を捨て去る
社会の中で自然の中でも
人間は生きては行けない・・・
愛を放棄する
想いやいたわりを捨て去る
やはり世の中では
生きて行けない
無為な乾燥した心は
干からびて風化していくのみ