ファンタジーの源流
- カテゴリ:日記
- 2009/09/30 02:02:12
いまやすっかり、日本の文学の中にも溶け込んでしまった感のあるファンタジー小説だが、元をたどればイギリスなどヨーロッパに散らばっている原住民のような存在のケルト人に行き着く。
ケルト人たちの宗教であるドルイド教については語り出せば長くなる。
イースター祭などはこのドルイド教由来の行事なのだ。
そこかしこにドルイド教の優しい思想を元とする習慣は、ヨーロッパには広く息づいている。
しかし、それにしてもギリシャ神話などのように語られ続けなかったのはなぜか?
ヨーロッパを征服した者たちが抑圧して、表に表れないようにさえしていたからなのだ。
現代のテロリズムに連なる大きな芽となる北アイルランド紛争は、かなり以前からくすぶり続け、戦争などの火種となっていた面もある。
アラブに飛び火して、アフリカに飛び火して、世界中の紛争に、この北アイルランド問題が影を投げかけていたのは知る人ぞ知る。
さかのぼれば中世の魔女狩りなども、民族抑圧の顕著な例ではあるのだが、いまそのようなとらえ方で歴史を語る教科書はあるのだろうか?
なぜか、勝ち組に都合の良い世界史を見ると裏側に回って真実を見てみたいと思うへそ曲がりな性格は、自分でももてあまし気味である。
ハリー・ポッターシリーズの大成功で、広く市民権を得たファンタジーは、必ずしも幻想と希望に溢れたものだけではなく、現実で哀しい事実をも含有する、成熟した思想であることも知ってほしいと思う。
映画化してほしいのは、亡き栗本薫の『グインサーガ』やアンソニーピアズの『魔法の国ザンス』、まだほかにも日本訳の出ていない作品も少なくない。
誰か作ってくれないかなあ。
インド神話が階層によって違っているのだとか。
ヾ(>y<;)ノうわぁぁん