縄文の風景
- カテゴリ:日記
- 2009/10/30 01:38:59
ニコタで披露するような話じゃないけれど、地形を見ると石器時代や縄文時代に人が住んでいたところは、案外に判るのだ。
人は水と食べ物がなければ生きられない。
きれいな水、それがあるところは、大きく地形を見るとだいたい見えてくる。
勝手に掘るわけにも行かず、面倒なことに教育委員会の許可も必要だ。
大学の考古学教室のルートから許可を取るのはできるのだが、良いものがでると大学や教育委員会の所有になって、かけた経費を回収できないことになる。
今は掘る機材もあるので、一気に掘ってそれなりのものは入手できるが、正直割に合わないと言えばその通りなのだ。
従って土地の所有者が時間のあるときに掘ったものを譲ってもらうのが一番利口なやり方になる。
先日の縄文土器のかけらはそうして入手したものだ。
80歳くらいのおばあちゃんが畑仕事のおりに見つけたわずかなものを、その都度それなりの金額で譲ってもらう。
そのおばあちゃんの畑は石器時代から縄文時代まで何百年もの間の土器やらが出るが、完品はない。
近くの別の所有者の畑からは完全な土偶が出ていて、素晴らしいものがあるのだ。
場所によってそのような違いがある。
しかし、完全なものが出ることはほとんど無い。
およそ1500年から2000年、イヤもっともっと以前のものだってあるのだ。
壊れた、不完全なもののほうが当たり前だ。
でも、ある程度の復元もできるくらいの破片だと嬉しいものになる。
今回手に入れたものは、小さなもので中が赤で彩色されたものがあった。
素晴らしい大きなかけらでデザイン模様の素晴らしいものがあった。
どこまで復元できるだろう。
楽しみで毎日見ているのだ。
このような時間がとても嬉しい。
学べば学ぶほど、私は何も知らないことがわかる。
自分が無知だと知れば知るほど、私は一層学びたくなる。
The more I realize I don't know the more I want to learn.
I will be.