Nicotto Town


JEJE 昔の名前ででています。


お馬の恋の物語


お馬にもね・・・人以上に素敵な恋があるのです。
でもね・・・それは決して叶う事が出来ない恋なのです。
切ないけれど・・・でもその切なさは人にも言えることかな?

切ない恋の物語

一頭の牝馬(お馬)が庭先のちょっと壊れた柵をすり抜けて
一つ丘を越え また次の丘を半分登り・・・
そこからはおうちは もう見えなくて・・・
高い 高い柵の前で うろうろしています。
そしてお家に戻りかけては また振り返り・・・
いつまで経ってもおうちに戻る事ができません。
高い高い柵の向こうには とても気高い真っ白な素敵な牡馬(お馬)・・・
チラッと柵越しに横目で見ては 決してその柵に扉をつくろうとはしない・・・

ねぇ・・・もう帰りなさい・・・
その柵は永遠に 乗り越える事はできないのだから・・・
その柵には 永遠に扉はつかないのだから・・・
おうちに帰る道 覚えているうちに 早くおうちに帰りなさい。
いつまでもおうちに帰らないと
そのうち おうちの扉にも鍵がかけられてしまうョ
まだ足跡が残っているうちに
早くおうちに帰りなさい。

高い 高い柵・・・
永遠にできる事の無い扉。


しとしと雨が降って来て

足元の草があたり一面濡れだして
牡馬は自分の家に戻りかける。
チラッと振り返り・・・ほんの少し鼻を鳴らし
自分の家へと帰って行く。

牝馬は柵まで駆け寄って 高く 高く いなないて
でも そのいななきは どんよりした梅雨空の雲の中に消えて行く。
決して牡馬の耳までは たどり着くことは無く
はかなく はかなく消えて行く。

泣いて 泣いて 涙の向こうに見えるものは・・・遠ざかって行く牡馬の後ろ姿

ねぇ もうおうちに帰ろうよ。

きっとおうちには その涙と 濡れたたてがみを拭く
乾いたタオルがあるはずだから・・・

柵越しに会えただけでも・・・幸せだったね・・・

暑い暑い日差しの中で

牝馬は かわいい仔馬と日陰を探しながら 毎日を過ごしています。
時々 涙が出そうなくらい雲一つない青空を見上げては・・・
もう 会えなくなった 牡馬を思い出し。

でも・・・もうじき大切な 大切な
仔馬ともお別れの日が近づいて・・・
それをまだ 仔馬は知らない・・・

牝馬の横で 寄り添いながら昼寝をし 草を食べ
時々 遠くまで駆けて行き・・・それを牝馬は呼び戻し・・・

牝馬の目からは 大粒の涙がこぼれ落ちる。
そしてまた 高く 高く いなないて・・・

そのいななきは・・・かすかに遠く離れた牡馬の耳までやっとたどり着き

でも もう・・・高い 高い柵の所までは行くことができなくて・・・

時折吹く風に たてがみを揺らしながら 遠くを見つめる。
でも・・・もしかしたらその風は・・・牡馬の心かもしれないよ。

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2019/02/17 05:00
此方にもお邪魔します。

↑切なさの中から、どこか優しい気持ちにもなれました。

実は、僕も以前「バンド」を組んでいたので・・・

僕は、子供の頃「ナリタブライアン」が大好きでした。

両親とCBスタッドに行った事が有ったのですが、その時は「ナリタブライアン」が病気で会う事ができませんでした。

その後亡くなり、お墓まで連れて行ってもらいました。

あの「ナリタブライアン」の走りは、子供ながら凄いな~と心の中で思いました。

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2019/01/08 10:21
>‡ 汐 ‡さんへ

それは、良かった、良かった。柵を越えてまで一緒になった二人なのだから、きっと幸せですよ。
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2019/01/08 10:20
>にゃおさんへ

わざわざ私のマイブログの方も観て下さりありがとうございます。

流石に、誘導馬「尾花栗毛」の馬です。競馬場では、いつもピカピカで手の届かない馬でした。

でも、その後私にとっては一番身近な「友」となってくれました。

銀座通りのお馬さんも、絶対ににゃおさんの事「友達」だと思っていますよ。

お馬さんは、賢いから大切な人の事は、決して忘れないと言うのですから。

北海道・・・また行きたいな~
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2019/01/08 08:31
柵を越えたふたりは今も一緒に生活してますよ^^
仲良いかどうかは私にはわからないですが、今もちゃんと夫婦ですね。
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2019/01/08 08:14
おはようございます。
ファルコのお話拝読しました。
本当に美しい馬ですね♪
私も銀座通りの柵越しに馬に草をあげたり、話かけたりしてすっかり仲良しになった馬が、
次にそこを通ると、目ざとく見つけて遠くから駆け寄ってきて、とても嬉しかったです。
私をお友達と思ってくれたのかな♪(=^・^=)ノ
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2019/01/08 04:58
>けんいちさんへ

確かに、切ない文章ですよね。

読んでくれて、ありがとうございます。

YouTubeも一部聴いてくれていた事。

あの時も某有名な、プロデューサーについてボイトレをしていたのですが、その方にも「○○さんの作る歌は、切なう歌が多すぎるな~」と言われてしまうくらいでした。

でも、意外と「幸せに満ちている時」は、「創作」は難しいんです。

境地に落とされた時に、文章や曲が自然と天から降って来る。って言う感じかな・・・
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2019/01/08 04:41
>にゃおさんへ

コメントありがとうございます。

にゃおさんは、北海道なので羨ましいな~
私も、以前何回か北海道に行きレンタカーを借りて牧場巡りに行った事ありました。
外乗をして、山を走らせて登ったり下ったり・・・山だったので普通に走らせている時とは、全く違い気持ち良かったです。でも・・・山の登り、下り、見事に鞍ずれしてしまい・・・その後温泉に入ったらしみた~(笑)

サラブレッド銀座は、右にも左にも青々とした草が生えていて、本当に馬達は楽しそうにしていたのを思い出します。

大好きだった繁殖牡馬にも、会いにいきましたよ。夏だったので一仕事終えて、のんびりと暮らしていました。

子供連れの、母親と子供達も一緒に駆けていたな~

柵まで寄って来て、触る事も出来ました。

以前は、現役でレースを走っていた時の顔とは全く別。

実家から車で30分ぐらいの所に、JRAのポニーセンターと言うのが有り、大好きだった東京競馬場の「誘導馬」が引退して、そこで第二の馬生を送っていて、しょっちゅう会いに行っていた事今でも思い出します。

いっぱい話をしたり、遊んだり。

昨年の地震で、丁度馬達がいる所が一番の被災地となり、本当に心を痛めました。
人と同じで、どれだけ怖かったのかな?って、昨年のダービー馬のお母さんは、その地震で命を亡くしてしまった事に本当に心が痛みました。

私にとっては、競馬はギャンブルではなく、好きな馬の一番美しい姿を観る事なんです。

馬は、癒されますね。

ポニーセンターでの、「誘導馬」だった馬との話をマイブログで載せています。

良かったら、読んで下さいね。

https://36968449.at.webry.info/201603/article_27.html

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2019/01/07 22:13
なんだか切ないですね。
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2019/01/07 22:07
心に残る切ないお話ですね。
私は猫が好きですが、馬も好きで、浦河まで何度か馬を見に行きました。
サラブレッド銀座通りの牧場主のご厚意で、
馬屋にいる馬を見せてもらってお鼻をなでたり、間近で
馬と触れ合うこともできました。
道路の脇には牧場が広がり、親子の馬も駆け回っていたり、あきることなく、一日中馬と触れ合って、
楽しんだことを思い出しました。
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2019/01/07 15:29
>‡ 汐 ‡さんへ

素敵なコメント、ありがとうございます。

正に、繁殖牝馬の思いです。

私は、以前乗馬をしていたので、「馬の気持ち」がわかります。

乗馬クラブでも、牝馬は時々すぐそばで「お世話」をしてくれる人にも、「恋」に似た様な物するし・・・

やきもちも焼くし、馬房の中で「隣にいる馬」に一生懸命思いを伝えていたり・・・

人に置き換えると、高い柵、有りますよね。

越えたくても、越えられなくて・・・柵を乗り越えて、結ばれたり。

私は・・・昔やっぱり「柵」を乗り越えられなかったあったような・・・無かった様な・・・ 
 
そうか、そよ風が「牡馬」の心では無くて、また新しい風。

その様な、前向きな思いも有りますね。

「柵を乗り越えて、駆け落ちした方」今は、どうしているのでしょうか?

今は、「大人の絵本」が凄く流行っていて、以前「絵本募集」で思わずこの短編を送ったのですが・・・

その時は、「今は、余り動物の絵本はね・・・」と言われて、ただ・・・「絵本」と言えば「ほとんどの人が、身近な動物の事を書いて来るけれど、馬の事を書いて来たのは私だけだった」と言ってくれたのですが・・・担当の人が「競馬の繁殖牝馬」の事全くわかって無くて。

 私は、どちらかと言えば「人にも乗り越えられない柵がある」と言う事をわかってもらいたかったのですが・・・

去年の暮れに、また突然(最近は、大人の絵本が流行っているから)書いてもらいたい、締め切りは1月20日までって・・・間に合わないじゃない。って感じです。

わかってくれる人が、いればそれで良し。とも思っていました。

本当にありがとうございました。
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2019/01/07 14:36
もしかしたら競走馬の繁殖牝馬の想いってそんな感じなのかもしれないね(;´・ω・)

年末に友人と飲んでいて、酔った彼がカミングアウトしだした話が
自分の結婚が周囲から反対されて、駆け落ちしたんだって話だったので
その時なんか、あぁ柵を乗り越えたんだなぁって感じたのが、ここに来て文字になって
ちょっとドキっとした(;´・ω・)

俺の場合は、柵を越えられなくて、歳とってから心にさざ波を立てる風を、昔の思い出として、
悶々としてる今の自分がいますねw

「駆け落ちして10年くらいは大変だったなぁ…」
って今を話す友人が羨ましくて恰好よかったのも確かにそうなんだけど、
でも、はたして昔の自分が本気で柵を越えたかったのかどうかも、今となってはよくわからないですね。
ねねママさんも柵を越えなかったのかな?…って気がします^^

風は、その牡馬かもしれないし、新しい風かもしれませんね^^



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