【流動性知能と結晶性知能】
- カテゴリ:人生
- 2013/08/31 22:59:50
人間の脳は年齢とともに変化していきます。
変化の特徴の1つに、流動性知能と結晶性知能と言うものがあります。
若い頃は、周りの情報に敏感に反応し、それらを取り入れ、自分なりのものを作るといった傾向が見られます。
例えば、インターネットが普及すれば、それらを即座に生活の中に取り入れ、自分のライフワークの一部にするような事をいいます。
このような周りの状況に即座に反応する知的能力を、流動性知能といいます。
一方、年齢を重ねる事により、周りに対する情報の吸収や順応性は鈍くなっていき、流動性知能は衰えていきますが1つの事に集中し、その技術や精度を上げていくと言う能力が増していきます。
これは結晶性知能といいます。
例えば、職人的な作業は、年齢を重ねていくほど、熟練されていく事などが挙げられます。
若い人が熟練者の「勘」に太刀打ちできないような能力とも言えます。
年齢を重ねていくと、どうしても新しい事に挑戦しにくくなるのは、この様に「流動性知能から、結晶性知能へ変わっていく事」が理由の1つとして挙げられます。
私も年を重ねるごとに、新しい事について行くには、若い頃に比べて今まで以上に労力を要する様になってきました。
例えば、一昔前までは、仕事で情報交換を行う時は相手先の所に訪問するか、または電話で打ち合わせするという手段が主流でした。
それが次第にFAXでお互いに用件を確認するようになり、現在ではメールでやり取りをする事は常識となっています。
先日、言われたのは「LINEはやってないんですか?」…でした。
……それを言われた時は……正直、ちょっと困りました。
というより、私の頭の中では「電子メール」で止まっていました………。
私の若いころは携帯電話もとても大きく、肩にショルダーバックみたいに掛けて歩いていました。
それが勝ち組の象徴の様でカッコ良かったのですが、今の様なタッチパネルの携帯になるなんて想像もしてませんでした。
最近では「Facebookは?やってますか?」から始まり「Skypeで話せませんか?」…「パソコンにWebカメラはついてますか?」…などなど未知なる世界への課題は山積みです。
実際、この世界も残り少ない流動性知能を振り絞って、参加させて頂いています。
これから先、色々と教えて頂けたら幸いです。
まあ、勉強と思わず好奇心を総動員して遊んでみれば意外と楽しんでいるうちに身についてるもんですね(笑´・w・`)