Nicotto Town


心理カウンセラー


【絶望への心理段階】

ちょっと大げさですが、私の人生はまさに絶望と希望の振り子時計のような人生。。。


必ず気持ちが希望的か。。。。


または気分が重く、落ち込んでいるか。。。そんなでした。。。

比較的、希望的な毎日の方が多かったのが救いですが・・・


この「絶望」だけに着目した。。。物凄いネガティブな研究者がいました。


その名もゼーレン・キルケゴールと言う人。。。。


この人によると人間には3段階の絶望があるそうです。。


第一段階 、 これは美的実存と言われる段階です。

この段階は、好きな人とラブラブになったり、高い給料が欲しいとか、家が欲しいとか、健康である為に努力したりする段階です。


しかし、これら恋人とラブラブラブになっても喧嘩や別れもあり、給料が上がっても責任が増え、ストレスも溜まっていき、家を買えばローンに追われ、老化と共に健康の維持にも絶望感が出てくる。。。。と言う暗い暗い考えです。


そして、絶望は次の第二段階へと進んで行きます。


第二段階では「倫理的実存」と言う絶望へと進むとされています。


この段階になると人は「物やお金の為に人は生きているのでは無い!」と言う段階に突入して行くそうです。

第一段階で味わった「物質的な欲求を満たす事の絶望感」を経験した人間は、「今度は倫理的に高い人間を目指さなきゃいけないんだ!」と言う悟りにも似た気持ちになるそうです。


しかし、キルケゴールはこの段階においてもネガティブな理論を展開します。


この第二段階で「倫理的な人格者を目指す!」と言う事自体に無理があり、完璧な人格者になる事への難しさから絶望感を味わう事になるとしています。

この段階では、単なる高慢で悟ったかの様な錯覚を起こしたり、思い込みで終わっていたりと、結局は全知全能の人格者などにはなれない、と言う自分の限界に気が付き、やがて絶望感を味わうだろう・・・との事です。


そして第三段階です。

この段階は宗教的実存と言われています。


この段階では、自分の傲慢さや思い込みに気づき、自分の限界と向き合う様になる時期だそうです。

この段階になると自分以上の存在、いわゆる神的存在に救いを求め始めるそうです。

己の限界を知って、とうとうギブアップした状態でしょうか。。。


しかし現実の世界では、神様が降臨してきて海を真っ二つに割って津波を止めたり、墜落寸前の飛行機をスーパーマンが助けてくれたり。。。と言った事は起きません。

これらの現実から、また絶望感が現れる。。。と言っています。


このキルケゴールさんは、何においても話を「絶望」に持って行こうとしています(笑)。。。

ショートコントにも使えるくらいの絶望マニアです。


確かに考え方として見ると、実生活に合致している部分もあると思うので、この考え方の全てを否定しようとは私は思いませんが、あまりにも「絶望感」に集中し過ぎでは。。。?と私は思います。


これだけの理論展開をしたキルケゴールさん。。。

大学は神学校を出ていて、とてもストイックで真面目なお方だったんだと。。。思いますが。。。。


しかし、24歳の時、14歳の女の子に恋をして猛烈にアタックします。


そして結婚しますが、その後すぐに、その14歳の女の子を振ります。。。。


14歳の女の子は何度も懇願して大好きなキルケゴールさんに離婚を留まって貰う様にお願いします。。。。

しかしキルケゴールさんは一方的に離婚します。。。

その後、14歳の女の子は素敵な男性と再婚します。。。


すると今度はどうでしょう、キルケゴールさんが、その女の子にラブラブな愛の手紙を連発で出し始める。。。と言う身勝手な行動に出ます。。。。(自分から振っといて。。。)


そしてその手紙の内容が、どうやら今のキルケゴールの哲学集の一部になっているらしいです。。。


キルケゴールさんは良く教科書に登場しますが、この逸話を聞いてしまった私は。。。

「何んだかなぁ。。。」という気持ちになったのは私だけでしょうか。。。。


ただ、一つ言える事は、人は何かしら辛い事や苦しい事を経験すると一冊の本が書ける位の哲学者になってしまうのかもしれないと。。。思いました。。。。

アバター
2013/10/27 22:40
よく言いますよね。。。
「人生いい時もあれば 悪い時もある」

昔 こんなことも聞きました。。。
「10の悲しみを知っている人は 10の喜びを感じることが出来る
    1の悲しみしか知らない人は 1の喜びしか感じることが出来ない」

これを聞いて 「そうか!じゃあ このいまの気持ちも いつかきっと!!」
そう思って なんでも頑張れた 昔の自分を 愛おしく感じます・・・

絶望や悲しみの底は どの辺にあるのでしょうか・・・
今はただ 10の喜びなど どうでもいいから
ただ ただ 平坦な道をゆきたい・・・ それだけです

いつかこのキモチも 愛おしく感じられる日が来ることを
ココロの隅っこで 願いつつ。。。
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2013/10/25 01:10
ゼーレン・キルケゴールさん・・・名前が・・・覚えられないかもしれませんが おもしろい方ですね
14歳の少女への逸話だけしか まだ知りませんが、もしかして もしかして そういう 一般的な幸せからは遠ざかる性格を お持ちなのでしょうか・・・
おそらく まわりの方はふりまわされっぱなし・・・でも なぜか 憎めない人・・・って いますね(^^)

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2013/10/24 16:36
逸話をきくと、
学問は別ってことでしょうかw
なんだかなぁになりますね(笑)

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2013/10/24 00:41
わたしの好きな作家に、五木寛之さんがいるのですが、五木さんが書いた著書に「究極のマイナス思考」という本があります。悲しみを味わうことが、本当の喜びもわかるのだということですね。今のテレビなどは、楽しいことばかりの番組ばかりが続いて、悲しみを表すようなものはあまりありません。嫌なことは考えず、楽しいことで忘れようという考え方ですね。キルゴールさんの話を聞いているとたぶん進化論に根付いた学者だったのではないでしょうか。進化論というのは、もともと科学ではなく、空想小説なのはもとより、ひとは死んだら終わりで、ただの物質へと変わるという絶望に行き当たってしまいます。三段階の宗教的実存についても、手前までしか解っていない状態でおわるのは、そういうことだと思います。四段階があることまで、見つけれなかったのでしょうね;
哲学の限界は、そこまでになってしまうと思います。でも、実際は現実にある人間・地球・宇宙・自然を素直な気持ちでみていけば、四段階も発見できるとわたしは思います。
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2013/10/23 23:26
なんだかなぁ~(笑) 私も同感です。
しかし、「絶望マニア」といった表現にも笑ってしまいました・・・。



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