ある外国人が、日本人の事を「凄く優しい人」、「礼儀正しい」、「技術力が凄い」、「食べ物が繊細」、「手先が素晴らしく器用」、「飲み水が安全」、「医療水準が高い」。。。などなど褒めちぎる表現ばかりをしたとします。

この様な表現をされて気分の悪い日本人は居ないと思います。

そしてこの時、日本の事を褒めちぎる外国人の事も「良い人」、といったイメージが芽生えやすいものです。

こう言った心理的作用を「自発的特性転移」と言うんですね。

自発的特性とは、ある人が第三者の特性について話している事でも、聞き手は気が付かないうちに「話しているこの人の特性」。。。として受け止めてしまう現象を言います。

例えば友達を紹介しようとする時、「私の今度、紹介するＡ君は非常に頭が良くて、ハンサムで、おまけに仕事もできる上に優しくて、後輩思いの良いヤツなんだよ」。。。と紹介したとします。。。すると友達を褒めている、その本人が聞き手から・・・「この人も頭が良いのかも。。。そして仕事もできそうだなぁ。。後輩にもやさしいのかなぁ。。それに清潔そうだし。。。」。。。といった好印象が芽生えやすいと言われています。

しかし、この逆もあります。

事実であっても他人の事を悪く言い続けると、自分に対して聞き手の怒りが向いてくることがあります。。。

人の悪口を延々と聞かされた事のある方なら、なんとなく想像できると思います。(笑）。。