けれど、要は、まっぴらだという顔をする。

「勘弁してくれよ。確かに食事しながらの打ち合せだから、飯は腹に入る。でも、それってちっとも美味くない。美味くないもので腹をふくらませるぐらいなら、いっそ腹すかせたままでいた方が良い」

「それは大間違いですよ。胃にも腸にも絶対良くありません！」

　自分を心配するあまり、いつも怒ったような顔になってしまう美音。<a href="http://www.mulberryembarrassjp.info/">ティファニー ハート ネックレス</a>

　要はそんな美音の優しさをありがたいと思う。現状では改善するのが難しい問題で、聞き流すしかないことを申し訳なく思いながら話題をサツマイモの茎に戻した。

「そういえばさ。うちのじじいも、サツマイモの茎の話、してたことあったよ」

　相変わらず「じじい」なのか…と思いながら美音は言い直す。

「おじいさま？召し上がったことあるんでしょうか？」

「それがあるんだってさ」

「戦時中？」

「ちがうよ。なんか、どこかの田舎に土地買収に行ったときに、お茶請けに出されたって言ってたから…」

「農家の土地でも買いに行ったんですかね？」

「多分ね。で、食べてみたら美味くて、気に入ったんだけど、それっきり食べられないって嘆いてた」

　佐島建設の会長様が、サツマイモの茎が食べられないと嘆くのだろうか…と美音は不思議な気持ちになる。

　でも、要がそんなことで嘘を言う必要もない。それならきっと、彼の祖父がサツマイモの茎を食べたいというのは本当なのだろう。

　そもそも、はるきの祖父にしても、どこでサツマイモの茎を食べたのかも、なぜ気に入ったのかもわからない。本人の記憶は遠く沈んでしまっている。

　それでも「食べたい」という気持ちだけが残っているのだ。人の記憶という物は全く不思議な物だと思う。それ以上に「食べたい」と思う気持ちは不思議だ…と。

　そして、美音は空っぽの鉢を見て困った顔をする。

　

「えーっと…どうしましょう？」

「なにが？」

「サツマイモの茎は、それで終わりなんですけど…」

　と、美音が言ったとたんに、要は皿に残っていたサツマイモの茎のきんぴらを一気食いした。<a href="http://www.mulberryembarrassjp.info/">テファニー</a>

「あ…」

　驚く美音を尻目に、要は口の中のきんぴらをしっかりと噛んでごっくんと飲み込む。

　そして、してやったりという顔で美音に言った。

「だれがあのくそじじいなんぞに食わすか」

「要さんひどい…」

　と咎めるように言いながらも美音はもう笑い出していた。

　きっと、例え一箸でもと、祖父に持って行かせようとする

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