Nicotto Town



サラトガは沈黙する

·饯窝匀~に、サラトガは沈黙する。
 二人の会話を見詰め、機動部隊司令官であるフレッチャーはため息する。
「エンター、落ち着け。気持ちはわかるが、それ以上言うな。サラが悲しむ」
 フランクの言葉にようやく我を取り戻したエンタープライズは悲しそうな瞳をしたサラトガに謝る。
「サラ。ごめん。頭に血が上ってて、その、ごめん」
「いいの。気にしないで。お姉さんの仇を討ちたいのは同じでしょ? でも、感情に流されていては戦争はできない。今だからこそ冷静に、ね?」
 サラトガの言葉に、エンタープライズは「わかった」とつぶやいてうなずくと、サラトガに優しく微笑む。
 そんな二人を見て、フレッチャーはコーヒーを飲む。
「二人には悪いが、敵の空母は一隻、しかも小型空母だそうだ」
 フレッチャーの言葉に明らかに落胆するエンタープライズ。そんな彼女にサラトガは優しく微笑む。
「サラ。あんたの仇じゃないみたいね」
 エンタープライズの言葉に、サラトガは気にした様子もなく優しく微笑む。
「ふふふ、そうね。でもあなたの仇でもないわね」
「まあね」
「直情型のあなたの事だもの、きっと『ショウカク』『ズイカク』と戦いたいんでしょ?」
 サラトガの問いに、エンタープライズは「当ったり前だろ?」と不敵な笑みを浮かべる。そんな親友を見詰め、サラトガは優しく微笑んだ。
「もしその時が来たら、譲ってあげてもいいわよ?」
「え、でも???」<a href="http://www.h4te.com" title="http://www.h4te.com">http://www.h4te.com</a>
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 驚き戸惑うエンタープライズに、サラトガは優しく微笑み続ける。
「いいの。気にしないで」
 サラトガは青髪の長い髪を靡かせて笑った。外見はまだ十六、七歳ぐらいだが、とても大人びた雰囲気が彼女の特徴だ。
 サラトガの言葉に、エンタープライズは嬉しそうに拳を突き出す。
「おう! サラの分までがんばるからな!」
 エンタープライズは気合を入れて屈託のない笑みを浮かべた。そんな親友の姿を見詰め、サラトガは人懐っこい笑みを浮かべた。
 そんな二人を眺めて、フレッチャーはそっと苦笑した。
「その時には、もう私はお前達の司令官でなくなってるかもな」
 フレッチャーのつぶやきは、はしゃいでいる二人には聞こえなかった。そんな二人をフレッチャーは寂しそうに二人を見詰める。
「これが私の最後の実戦になるかもしれんな???」
 実は、フレッチャーは三ヵ月後に北西海域指揮官に転属される予定になっていた。しかし、その事は二人、特にエンタープライズには黙っていた。時が来れば教えよう。そう思っていたからだ。
 そして時は来た。
 甲板に並んだ艦載機群を見詰め、フレッチャーは深く軍帽を被り直した。
「よしッ! 攻撃隊発進!」
 フランクは参謀長に叫んだ。
 空母『サラトガ』から攻撃隊が発進した。

 ――目標、空母『龍驤』――

「敵艦隊発見! 敵艦隊にはどうやら空母が二隻いるようです!」
 第三艦隊旗艦?空母『翔鶴』の艦橋に報告が入った。
 通信兵の報告に、南雲は一瞬顔をしかめた。頭の中ではミッドウェーの悪夢が蘇る。だが、そんなトラウマを首を振って忘れる。
「長官?」
 心配そうに見詰める草鹿。そんな草鹿に南雲は「何でもない」と小さく笑った。だが、すぐにその顔は真剣なものになる。
「参謀長。もう我々に敗北は許されない。ミッドウェー海戦での責任を不問とし、仇討ちの機械として山本長官は再び機動部隊の指揮官にしてくれたのだ。山本長官の温情を裏切る訳にはいかん」
「長官???」
「我々には、もう敗北は許されないのだ」
『はいッ!』
 南雲の言葉に、艦橋にいる者全員が敬礼した。そんな彼らを見詰め、南雲はしっかりとうなずくと、命令した。
「先手必勝ッ! 直ちに第一次攻撃隊発進せ 




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