Nicotto Town


暇つぶし部屋


雨降る中で


何の変化もない日常の中。
雨の降る中、僕はただ歩いていた。
全ては流れに乗せて。

目についたら、立ち止まっていた。
1人では助けられない、もう1人の人。
気が付けば立ち止まり、大丈夫ですかと声をかけていた。

雨に濡れた犬のリード、その人の荷物、
僕のとあなたのと2本の傘を持ち、
僕はあなたの家へと行ったんだ。

既に人が居てくれて良かった。
僕1人ではきっと何も出来なかった。
名前も知らない、年齢も違う人に、僕も助けられたんだ。

名前は?と聞かれたけど、
ただの通りすがりの人です、なんてかっこつけてみた。
もう1人の人も、そうですと頷いていた。

今考えてみると、何かっこつけているんだよ自分なんて突っ込んでしまう。
思わず今も苦笑してしまうんだ。

だけど、通りすがりなのは本当のことだから。
僕もたまたま同じ道を通って帰宅していただけなんだ。

人が最近怖くなっていた。
だけど、今日でそれが覆された気がする。
悪い人ばかりじゃない。
良い人だっている。

名前も知らない他人同士が、
雨降る中で、出会ったように。



★やっぱり通りすがりの人です、ってかっこつけすぎましたかね?
やっぱり恥ずかしいですね。
何を考えていたんでしょうか、当時の私はw





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