雨降る中で
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/05/29 17:25:40
何の変化もない日常の中。
雨の降る中、僕はただ歩いていた。
全ては流れに乗せて。
目についたら、立ち止まっていた。
1人では助けられない、もう1人の人。
気が付けば立ち止まり、大丈夫ですかと声をかけていた。
雨に濡れた犬のリード、その人の荷物、
僕のとあなたのと2本の傘を持ち、
僕はあなたの家へと行ったんだ。
既に人が居てくれて良かった。
僕1人ではきっと何も出来なかった。
名前も知らない、年齢も違う人に、僕も助けられたんだ。
名前は?と聞かれたけど、
ただの通りすがりの人です、なんてかっこつけてみた。
もう1人の人も、そうですと頷いていた。
今考えてみると、何かっこつけているんだよ自分なんて突っ込んでしまう。
思わず今も苦笑してしまうんだ。
だけど、通りすがりなのは本当のことだから。
僕もたまたま同じ道を通って帰宅していただけなんだ。
人が最近怖くなっていた。
だけど、今日でそれが覆された気がする。
悪い人ばかりじゃない。
良い人だっている。
名前も知らない他人同士が、
雨降る中で、出会ったように。
★やっぱり通りすがりの人です、ってかっこつけすぎましたかね?
やっぱり恥ずかしいですね。
何を考えていたんでしょうか、当時の私はw