「散歩の達人」の陰謀を阻止しなければいけない。敵は、発行部数5万5千部のメジャー雑誌だ。正面から戦っても勝てない。サラリーマンの姑息な作戦で立ち向かうことにしよう。

ライバル社の企画と真っ向勝負して勝てない時は、ライバル社のコンセプトを根本から否定することが有効だ。散歩の達人のコンセプトは、都内のご当地うどんを食べて、旅した気分になろうだ。

しかし、都内のうどん屋さんで、ほうとうや稲庭うどん食べて、山梨や秋田に行った気分になれるだろうか。ご当地気分を味わったと満足していいのだろうか。いな、ご当地で食べてこそ感動があり、地域にも貢献できるはずだ。

ということで、昨日、成田から高松に向かって飛び立った。香川県が帰りの飛行機代を580円にするキャンペーンをしているとニュースを見て、帰りはうどん一杯分の値段だと思っていたが、チケットを買ったら正規料金だった。こんなことなら、都内のうどん屋に行けばよかった。

2年ぶりに実家に帰ったが、母からは、仕事に行くから好きに過ごせと言われ、妹からは、娘の塾があるから適当に遊んどいてと放置プレーだ。こんなことなら、東京のうどん屋でご当地気分になればよかった。

今日の朝ごはんは、雑煮だった。なぜ、雑煮なんだ。いつも、正月に帰省するから、母は、正月だと思っているのかもしれない。もうろくしてもおかしくない歳だ。気をつけないといけない。

ゴロゴロしていたら、母に、包丁を磨いてくれと言われた。息子を料理人だと思っているのかもしれない。そういえば、母が自分の会社名を正しく話すのを聞いたことがない。退職するまでに、覚えてほしいものだ。

こんどは、蛍光灯がつかない、豆球が切れている、スマホのインターネットは、どうしたら使えると、上司以上に仕事を頼んでくる。しかも、スマホは、電車に乗ったら、周りの人がみんなスマホをいじっているので、自分もいじりたいという小学生みたいな理由だ。

寒いから早く風呂に入れと言われて、風呂に行ったら、お湯が張られていなかった。乾布摩擦でもさせようと思っていたのだろうか。

今夜は、すき焼きと言っていたはずなのに、シチューを煮込んでいる。なんでやと聞いたら、牛乳が痛んでそうだからシチューにするとのことだ。自分が、賞味期限を気にしないのは遺伝子のせいみたいだ。