はだしのゲンの閉架
- カテゴリ:日記
- 2013/08/31 09:29:14
あの漫画を子供には読ませないところがあると、テレビのニュースではじめて知った。残虐な、過激な表現があるからと。
広島育ちの私には「へぇ・・・」である。なにも小学一年生から読ませろとは言わない。だけど、読みたいという子には読ませてやりたいと思う。それでショックを受けたら、それをフォローするのが大人の責任ではないのだろうか。
近所のオバサンのほほには縦に少し目立つ傷があった。子供だからぶしつけに「おばちゃんそれどうしたの?」と聞いた。
おばさんは笑って「気になる?これはピカドンのときにガラスで切ったみたいでねぇ。逃げていてなんかほほが気になるからべろ(舌)でさぐったら、すっと外まで出てびっくりしたわぁ」と。
そのひとの夫は、市役所に勤めていた。爆心に近く多数の死者が出た。「みんな焼けてほねになっていてね、わからなかったんだけど、良い時計をしていたからそれでみつけられたんよ」
話はかなり悲惨なんだけど、おばさんは明るく話してくれた。子供心に、人間(おばさん)は強いなぁと思った。
はだしのゲンもそう。悲惨さを描くけれど、テーマはそれにも負けずに生きていく人間の強さだ。負けて堕ちていく人間の弱さも。なぜ。一部の表現にだけこだわるんだろう。
ところで、はだしのゲンの作者と同級だったことのある姻戚がいる。私はワクワクして聞いた。「ねえ、ゲンみたいな男の子だった?」
返事「あそぼうって誘っても、部屋の隅で絵ばかり描いてるヤツだったね」(これはその人の話であって、事実かどうか私にはわからない)
でも広島でも原爆資料館からリアル被爆者のマネキンを撤去するみたい
こっちもなぜ今になって・・・・・
外国人観光客の人気スポットの1位は この原爆資料館だというデータもあるのに
「読みたいなら読めばいい」私もそれでいいと思います。
ハッキリ言って吃驚でした。あの漫画って、図書室にあること事体に意味があるんじゃないかなって。
なんだかそういう考慮って、かえって子供たちを傷つけているなって思います。
児童ポルノ法だってそうだし、私なんかアレが可決されたら小説書けない騒ぎですよ(笑)
戦争の悲惨さを忘れないことってとても大切だと思うんですけど、
丁度今、子供と大人の狭間を味わってる私に言わせれば何がしたいんだかって感じです。
傷つかなきゃ大人になる意味なんて無いんじゃないかって。
最近の運動会では徒競走で順位をつけないらしい・・・最下位だった子が傷つくから・・・
こういうのって、間違った子供の心への配慮ではないかな?
現実の世界は不公平だし、残酷。
そういうの部分に、むりやりさらすこともないだろうけど、意図的に大人が排除するのもどうなんだろう。
>それをフォローするのが大人の責任ではないのだろうか。
まさしく、そう思う。
そうやって、子供は現実の厳しさに対する耐性を身に付けていくのだと思う。